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奇面城的秘密-暗号之光

时间: 2021-12-28    进入日语论坛
核心提示:暗号の光「ワハハハハ。」 四十面相も明智に負けないで笑いだしました。こういう悪人になると、そのくらいのことでは、なかなか
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暗号の光


「ワハハハハ……。」
 四十面相も明智に負けないで笑いだしました。こういう悪人になると、そのくらいのことでは、なかなかへこたれないのです。
「ワハハハハハ……、明智君、さすがは名探偵だねえ。うまくやられたよ。
 だが、レンブラントの絵が、いつのまに、こんなつまらない風景画にかわったのか、おれはすこしも気がつかなかった。わくからはがしたときには、たしかにあの名画だったんだがなあ。明智君、ひとつこの手品の種あかしをしてくれないかね。」
 それを聞くと、明智も笑いだして、
「きみは魔法つかいのくせに、あれがわからなかったのかい? きみの背中にピストルをあてているのは、おとなのオーバーを着ているけれども、じつは、ぼくの少年助手の小林なんだよ。この小林がその風景画のカンバスのまるめたのを持って、神山さんの美術室にかくれていたのさ。本だなのうしろにね。そして、きみが石膏像をやぶってあらわれ、レンブラントの絵をわくからはがして、棒のようにまるめて、ちょっと床においたときに、本だなのかげから、手をのばしてすりかえてしまったのだよ。小林君も、なかなか手品はうまいからね。ハハハハハ……。」
「ふうん、そうだったのか。これはいちばん、やられたね。きみのちんぴら助手も、すみにおけないよ……。ところできみは、これから、おれをどうしようというのだね。」
「わかっているじゃないか。さっき警視庁と無電で話したとおりだよ。日比谷公園の広っぱに、大ぜいの警官が待ちかまえている。そのなかへ、このヘリコプターを着陸させて、きみをひきわたすのさ。」
 そんな話をしているとき、四十面相は左の手で、みょうなことをやっていました。
 そっと、ポケットから小型の懐中電灯をとりだし、それを、プラスチックの操縦席のよこにむけて、明智探偵たちに気づかれないように、ピカッ、ピカッ、ピカッと、つけたり消したりしていたのです。
 そのむこうには、四十面相の部下のヘリコプターが、こちらのヘリコプターとならんで飛んでいます。もしかしたら、四十面相は、そうしてみかたのヘリコプターへ、懐中電灯の暗号通信をしていたのではないでしょうか。
「ワハハハ……、こうなると、四十面相も、あわれなもんだね。また刑務所へくらいこむのか。だが、明智君、おれはやっぱり魔法つかいなんだぜ。きみのほうが手品をつかえば、おれのほうは魔術をつかうのさ。こうして、つかまったように見えていても、ほんとうは、つかまってやしないんだぜ。ウフフフフ、まあ、いまにわかるよ。」
 四十面相は負けおしみのようなことを、くどくどとしゃべっています。懐中電灯の通信をごまかすためかもしれません。
 まもなく、いままでならんで飛んでいた、むこうのヘリコプターが、だんだん遠ざかっていき、やがて、うしろのほうへ飛びさってしまいました。
 それからしばらくすると、こちらのヘリコプターは、日比谷公園の上に近づいていました。
 広っぱには、高いはしらの上に照明灯がつけられ、その光のなかに、十数名の制服のおまわりさんが、大きな円をえがいて立ちならんでいました。
 そのうしろに、むらがっているせびろ服の人たちは、きっと新聞記者なのでしょう。写真機をさげている人もまじっています。警視庁づめの記者たちが、四十面相がつかまったときいて、おまわりさんのあとから、かけつけてきたのでしょう。
 明智の操縦するヘリコプターは、その広っぱのま上までくると、しずかに下へおりはじめました。地面に近づくにしたがって、広っぱのようすがはっきり見えてきました。
 むらがっているのは新聞記者ばかりではないようです。もう十二時をすぎた夜ふけですが、どこからともなく、やじうまが集まってきて、そのかずが、だんだんふえてくるのでした。
 おまわりさんは、ヘリコプター着陸のための、広い場所をあけておかなければなりませんので、まんなかへ出てこようとする人たちを、とめるのにやっきとなっているようです。なかなかヘリコプターを着陸させることができません。広っぱの上空で五分ほどもてまどってしまいました。
 やがて、明智探偵は、ヘリコプターを、ゆっくりと下降させました。地面に近づくと、あらしのようなプロペラの風が吹きまくり、おそろしい砂ぼこりがたちます。むらがっている人々は、目をおさえて、広っぱのすみのほうへ逃げだしました。
 それで、やっと地面がひろくなったので、明智はヘリコプターを着陸させることができましたが、すると、逃げだしていたやじうまが、新聞記者たちといっしょに、ドッとおしよせてきて、たちまち操縦席のまわりは、黒山の人だかりになってしまいました。

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