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勤勉蚂蚁 负债沉重

时间: 2015-09-29    进入日语论坛
核心提示:アリという生きものからイメージするのは、律義な働き者である。勤勉の代名詞といっていい。昭和の大家だった俳人加藤楸邨(しゅ
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アリという生きものからイメージするのは、律義な働き者である。勤勉の代名詞といっていい。昭和の大家だった俳人加藤楸邨(しゅうそん)は〈日本にこの生(き)まじめな蟻(あり)の顔〉と詠んだ。作者の日本人観であり、ユーモラスな自画像でもあろう
蚂蚁这种生物给人一种本分劳动人民的印象。还可以说成是勤勉的代名词。昭和时代的大师、俳句诗人加藤楸邨曾吟诗道:“蚂蚁勤奋又认真 本是日本自画像”。这是作者对日本人的看法,也是幽默的自画像吧。
 
ところで、アリの大敵にアリジゴクがいる。砂地などにすり鉢状の巣を掘って潜み、落ちてくるのを捕食する。巣は砂が崩れないぎりぎりの角度に作られていて、アリが脚を踏み入れると崩れるそうだ
不过,蚂蚁有种天敌叫蚁狮。它在沙地上挖出臼状的巢穴并潜伏其中,等待蚂蚁落下后捕食。据说巢穴正好处在保证沙子不会塌陷的临界角度,蚂蚁一旦踏入就会崩塌。
 
小さな働き者がころがり落ちる図は哀れだが、それが虫の話だとも思えなくなってきた。この国の借金は1千兆円を超えている。それに加えて、各省庁の来年度予算の概算要求は102兆円台で、過去最大になるという。「ぎりぎりの角度」に近づいてはいないのだろうか
小小劳动者翻滚掉落的画面虽然悲伤,但如果是有关虫子的话题也就不会这么想了。这个国家的借款超过1千兆日元。而且,各省厅明年的预算估计要达到102兆日元大关,创下最高记录。已经接近于【临界角度】不是吗?
 
先進国中最悪の水準といわれ、国民1人がすでに約830万円もの借財を背負っている計算になる。今日をしのぐ借金を子や孫の世代の暮らしを質草にして重ねている格好だが、このままではいずれ限界はやってこよう
据说在先进国家中属于最糟糕的情况,经计算相当于每位国民已身负约830万日元的债务。眼下的情形是用子孙后代的生活做抵押不断借钱应付今天的日子,但如果一直这样下去总有一天会濒临极限吧。
 
国債の暴落や超インフレを懸念する声は常にあって、そうなれば国民生活は破綻(はたん)しかねない。「生まじめな蟻」と思っていた自画像は崩れて、砂の穴底へころがり落ちることになる
国债的暴跌与担心过度通货膨胀的声音已经常态化,如果这是这样,老百姓的生活可能会陷入破产。曾自认为是【勤奋认真蚂蚁】的自画像已分崩离析,将要滚落至沙洞的洞底。
 
「それ世の中に借銀(かりぎん)の利息程おそろしき物はなし」と井原西鶴は「日本永代蔵」で言う。このリアリストなら、何とかなるだろうという根拠のない楽観をきつく叱るに違いない。様々な痛み分けを、もう先送りにはできぬはずと。
井原西鹤在《日本永代藏》中说道:“借款利息多 世间最可惧”。这位现实主义家一定会严厉斥责‘总会有办法吧’这种毫无根据的乐观心理。应该已经无法再把更多各种的负担推一半给将来了。
 
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