川端康成热爱围棋,他在名为《名人》的小说中写下了这样的话,“没有比围棋更让人精神集中,沉醉其中的技艺了。”以前,也介绍过他将最顶峰的围棋技艺称为“仿佛听到了虚空中刀锋划过的风声”。这一表达让人想起拖着孤影的二位剑士在棋盘上缠斗在一起的样子。
ひるがえってこちらの対局は、相手の持つ剣がSF映画「スターウォーズ」の光る剣に思えてくる。韓国で行われている人工知能(AI)との五番勝負で、世界最強の棋士の一人、李世ドル(イセドル)九段が負け越して衝撃が広がっている。
回过头来看看这次的对弈,对手所持的剑让人想到了科幻电影《星球大战》中的光剑。在韩国举行的人类棋手与人工智能(AI)的五局比赛中,世界最强棋手之一的九段李世石的败北所带来的冲击正在扩散开来。
チェスや将棋に比べて、囲碁はまだまだ人間が優位と目され、いわば「最後の砦(とりで)」でもあった。受けて立った李九段を、日本の井山裕太名人は「囲碁の長い歴史の中で、もしかしたら一番というくらいの棋士」と評している。
与国际象棋和将棋相比,人们普遍认为围棋还是人类的优势项目,可以说是“最后的堡垒”。日本围棋名人井山裕太评价接受挑战的九段棋手李世石是“在漫长的围棋历史中,或许是最为出色的棋手。”
その人が「無力な姿をさらして申し訳ない」と3連敗後にうなだれた姿が、同じ生身の人間としてはいささか切ない。一方でこれほどのAIをつくりあげたのも人間だから、そちらの側から見れば人間の敗北は人間の勝利となる。
“让大家看到了我的无能,真是万分抱歉”,他连败三次后垂头丧气的样子,让同为人类的我们感到有些悲哀。而另一方面,建造出如此出色AI的也是人类,从这方面来看,这既是人类的败北,也是人类的胜利。
背反を抱えながらの日進月歩に、一抹の怖さがついてくる。仕事を奪われはしないか。我々を脅かさないか――。SFで人類の敵といえば、宇宙人か人工知能が頭に浮かぶ定番である。
怀着矛盾的情绪面对AI日新月异的进步,一丝恐惧油然而生。工作会不会被他们夺走呢?会不会对我们产生威胁?在科幻的世界中,一说起人类的敌人,人们就会想起宇宙人或者人工智能,这已然成为了一种思维定式。
そのうち当コラムも「筆者は人工知能氏に」とお知らせする日が来るやも知れない。きのうの4局目で、ようやく李九段が一矢を報いた。届いたニュースにどこか安堵(あんど)する自分がいる。あまり急ぐなよ、君。
或许此后,本栏也会刊出“作者是人工智能”的通告。昨天举行了第四局比赛,李九段终于一雪前耻。传来的消息,多少让我有种安心之感。你太焦虑了!