古典落語の「芝浜」に、素人ながら感じ入ったことがある。数年前に見た立川談春さんの熱演だ。腕はいいが、大酒飲みで怠け者の魚屋の勝(かつ)。女房に言われ渋々商いに出て、夜明けの浜辺でたばこをふかすシーンが鮮烈だった。
无论你是否熟悉相声,古典相声《海边》非常吸引人。数年前,我看过立川谈春先生的精彩演绎。鱼店的阿胜虽然非常有本事,但却是个喜欢喝酒的懒鬼。被老婆一顿说后才去慢吞吞地去做生意,黎明,在海边吞云吐雾的样子留我留下了非常深刻的印象。
勝はそこで大金の入った財布を拾う。もう働かなくて済む。まずそう思うところが真人間ではない。ところが、どんちゃん騒ぎの翌朝、女房は宿酔の亭主を突き放す。大金てなんだい、夢じゃないのかい、と。
就在那里,阿胜捡到了装着巨款的钱包。这下不用干活也行了。第一念头是这个的绝非是正派人。但是,在第二天清晨一阵鸡飞狗跳后,老婆抛弃了宿醉的丈夫。她说,什么大钱,真是白日做梦。
話を真に受けた勝は一転酒を断ち、商売に励む。3年後の大みそか、女房はあの財布を取り出す。亭主に黙ってお上に届け、落とし主不明で下げ渡されていた。泣いてうそをわびる女房に、夢中で働いてきた亭主は……。この人情噺(ばなし)を、昨日の勤労感謝の日に思うのも故なしとしない。
信以为真的阿胜为此痛下决心戒酒,用心经商。三年后的除夕,她老婆拿出了那只钱包,瞒着丈夫交给了官府,因为失主不明,所以被发还了回来。哭着道歉不仅有妻子,还有用心工作的丈夫……。在昨天,也就是劳动感谢日想起这一人情股市并非是没有理由。
自堕落の報いから3年で脱した勝だが、対照的に質実な発想がドイツにあるらしい。残業時間などをあたかも銀行預金のように口座に積み立てておき、後日、休暇などに充てる。「労働時間貯蓄制度」だ。
相较于用三年摆脱潦倒报应的阿胜,当今的德国的表现更为诚恳。他们将加班时间存在类似于银行存款一般的账户中,以便在日后用休假换取。这就是“劳动时间贮蓄制度”。
政策シンクタンクのPHP総研が先に出した提言「新しい勤勉宣言」に盛り込んだ。人生の中で、いつ、どれだけ働くかを自分で決める。出産育児や介護、自分の充電と、活用法は様々だ。働き方の自由度を高める方向ではあるが、コスト削減の具に使われる懸念もある。
政策智库PHP研究所将其加入到先前提出的《新劳动宣言》的建议中。在人的一生中,人自己决定如何工作。分娩育儿与看护,自我充电和活用方法都各有不同。虽然其意在提高劳动者的自由度,但是也有人担心其被当做削减成本的工具。
企業が従業員を大切にすれば働く意欲は増す。落語の芝浜も、女房の深い思いを知った勝がますます商いに励むだろうと予感させて幕となる。
如果企业珍惜员工,那么员工的工作意愿就会增加。在相声《海边》中,我预感到阿胜在最后一定会了解到妻子深意并更加用心地做生意。