英语
韩语
法语
德语
西班牙语
意大利语
阿拉伯语
葡萄牙语
越南语
俄语
芬兰语
泰语
丹麦语
对外汉语
日语学习网
TAG标签
收藏本站
网站地图
RSS订阅
TAG列表
关键字列表
日语词典
日语翻译
首页
日语入门
高考日语
日语听力
日语口语
日语阅读
日语词汇
日语语法
日语考试
走进日本
日语歌曲
日语下载
日语背单词
搜索
搜索
热门标签
日本名家名篇
日语名篇
作品合集
分享到:
日语童话故事
日语笑话
日语文章阅读
日语新闻
300篇精选中日文对照阅读
日语励志名言
日本作家简介
三行情书
緋色の研究(血字的研究)
四つの署名(四签名)
バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬)
恐怖の谷(恐怖谷)
シャーロック・ホームズの冒険(冒险史)
シャーロック・ホームズの回想(回忆录)
ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记)
鴨川食堂(鸭川食堂)
ABC殺人事件(ABC谋杀案)
三体
失われた世界(失落的世界)
日语精彩阅读
日文函电实例
精彩日文晨读
日语阅读短文
日本名家名篇
日剧台词脚本
《论语》中日对照详解
中日对照阅读
日文古典名著
名作のあらすじ
商务日语写作模版
日本民间故事
日语误用例解
日语文章书写要点
日本中小学生作文集
中国百科(日语版)
面接官によく聞かれる33の質問
日语随笔
天声人语
宮沢賢治童話集
日语随笔集
日本語常用文例
日语泛读资料
美しい言葉
日本の昔話
日语作文范文
从日本中小学课本学日文
世界童话寓言日文版
一个日本人的趣味旅行
《孟子》中日对照
魯迅作品集(日本語)
世界の昔話
初级作文
生活场境日语
時候の挨拶
グリム童話
成語故事
日语现代诗
お手紙文例集
川柳
小川未明童話集
ハリー・ポッター
返回首页
当前位置:
首页
»
日语阅读
»
小川未明童話集
» 正文
白い影(2)
时间:
2022-11-13
进入日语论坛
核心提示: そこへ、ちょうど隠居いんきょが通とおりかかりました。二人ふたりの女おんなは、おじいさんを呼よび止とめました。「おじいさ
(单词翻译:双击或拖选)
そこへ、ちょうど
隠居
いんきょ
が
通
とお
りかかりました。
二人
ふたり
の
女
おんな
は、おじいさんを
呼
よ
び
止
と
めました。
「おじいさん、あんたは、
白
しろ
い
男
おとこ
をごらんなさったのですか。」と、
一人
ひとり
の
女
おんな
はたずねました。
「めっそうな、
私
わたし
が
見
み
たら、いまごろは
破産
はさん
せんけりゃならん。
白
しろ
い、
気味
きみ
の
悪
わる
い
目
め
つきをした
男
おとこ
が
見物人
けんぶつにん
の
中
なか
に
混
ま
じって、じっとしていたということでな。なんでもその
男
おとこ
を
見
み
たものは、みんな
株
かぶ
に
損
そん
をしたという
話
はなし
じゃ。」と、おじいさんはいいました。
ある
日
ひ
、
街
まち
の
四
よ
つ
角
かど
のところで、
電車
でんしゃ
と
自動車
じどうしゃ
とが
衝突
しょうとつ
しました。
自動車
じどうしゃ
はもはや
使用
しよう
されないまでに
壊
こわ
され、
電車
でんしゃ
もまた
脱線
だっせん
して、しばらくは、そのあたりは
雑踏
ざっとう
をきわめたのであります。そして、
怪我人
けがにん
もできましたので、
電車
でんしゃ
と
自動車
じどうしゃ
の
運転手
うんてんしゅ
は、
警察
けいさつ
へいってしらべられることになりました。
「どうして、
衝突
しょうとつ
をしたのだ?」といって、
警官
けいかん
がききますと、
自動車
じどうしゃ
の
運転手
うんてんしゅ
は、そのときのことを
思
おも
い
浮
う
かべるような
目
め
つきをして、
「
晩方
ばんがた
でありました。
両側
りょうがわ
には、
燈火
ともしび
のついたころあいです。
電車
でんしゃ
の
停留場
ていりゅうじょう
には、たくさん
人
ひと
が
立
た
っていました。
私
わたし
は
注意
ちゅうい
をして、それらの
人
ひと
たちを
避
さ
けながら
走
はし
っていますと、
目
め
の
先
さき
へ、
小
ちい
さな
白
しろ
い
着物
きもの
を
着
き
たおじいさんが、ちょこちょこと
出
で
てきたから、
私
わたし
はとっさのことですし、たいそう
狼狽
ろうばい
しました。その
前
まえ
まで、そんな
老人
ろうじん
が
歩
ある
いていることに
気
き
づかなかったのです。
私
わたし
はひくまいと
思
おも
って、
全速力
ぜんそくりょく
で
脇
わき
の
方
ほう
へそれますと、そのとたんにやってきた
電車
でんしゃ
と
衝突
しょうとつ
したのでした。」と
申
もう
しました。
「その
着物
きもの
を
着
き
た
老人
ろうじん
はどうしたか?」と、
警官
けいかん
はききました。
「
不思議
ふしぎ
にも、その
間
あいだ
に
老人
ろうじん
の
姿
すがた
は
消
き
えたように、どこへいってしまったものか
見
み
えなくなりました。」と、
運転手
うんてんしゅ
は
答
こた
えました。
「おまえの
見
み
た、
白
しろ
い
着物
きもの
を
着
き
た
老人
ろうじん
というのは、
大男
おおおとこ
ではなく
小
ちい
さかったのか?」
警官
けいかん
は、これまで、
大
おお
きな
白
しろ
い
男
おとこ
が、
影
かげ
のように
線路
せんろ
の
上
うえ
に
立
た
って、
幾
いく
たびか
汽車
きしゃ
を
脱線
だっせん
さしたり、また
止
と
めたりしたといううわさを
聞
き
いていましたから、いま
小
ちい
さな
白
しろ
い
男
おとこ
だと
聞
き
いて、
異様
いよう
に
感
かん
じたからであります。
「
私
わたし
たちの
見
み
たのは、
白
しろ
い
小
ちい
さなおじいさんでした。」と、
両方
りょうほう
の
運転手
うんてんしゅ
は、はっきりと
答
こた
えました。
「いつ、そんなに
小
ちい
さくなったのか?」と、
警官
けいかん
は、くびをかしげました。
「そのことは、
私
わたし
たちに、わかりません。」と、
運転手
うんてんしゅ
は、おそるおそる
答
こた
えました。
この
白
しろ
い
影
かげ
が、この
町
まち
に
入
はい
ってきたことは、どんなにみんなの
生活
せいかつ
の
上
うえ
に
不安
ふあん
を
与
あた
えたでありましょう。ほんとうに、ペストや、コレラが
入
はい
ってきたよりもおそろしい、
防禦
ぼうぎょ
のできない
事実
じじつ
であったからであります。
しかし、
白
しろ
い
影
かげ
が、ある
人
ひと
の
目
め
に
見
み
えて、ある
人
ひと
の
目
め
に
見
み
えないという
理由
りゆう
はない。それを
見
み
る
人
ひと
は、
気候
きこう
の
関係
かんけい
で、また
神経衰弱
しんけいすいじゃく
にかかったからではなかろうかというような
解釈
かいしゃく
をした
人
ひと
がありましたが、
実際
じっさい
において、
気
き
づく
人
ひと
と
気
き
づかない
人
ひと
との
相違
そうい
があるということに、ほぼ
輿論
よろん
はきまったのであります。
そして、いちばん
困
こま
ったことには、なにか
自分
じぶん
の
不注意
ふちゅうい
で、
失敗
しっぱい
をしたものが、
白
しろ
い
影
かげ
を
見
み
たからといって、ほんとうは、
見
み
もしないのに、すべての
過失
かしつ
を
白
しろ
い
影
かげ
に
帰
き
してしまったことでありました。
「
白
しろ
い
影
かげ
をつかまえることにしよう。」
町
まち
の
人々
ひとびと
は、こう
話
はなし
をきめたのであります。そして、その
正体
しょうたい
を
見
み
とどけようと
思
おも
いました。
まだ
暑
あつ
い、
夏
なつ
の
時分
じぶん
、
野原
のはら
を
白
しろ
い
男
おとこ
がさまよっているときは、
大
おお
きな
雲
くも
つくばかりの
体
からだ
でのそりのそりと、
真昼
まひる
の
線路
せんろ
を
歩
ある
いたものであるが、
街
まち
に
入
はい
ってからは、
小男
こおとこ
となって、
晩方
ばんがた
から
夜
よる
にかけて、
多
おお
く
人混
ひとご
みの
中
なか
に
出
で
かけるようになりました。それで、
捕
と
らえることは
困難
こんなん
であったのです。しかし、だんだん
白地
しろじ
の
浴衣
ゆかた
を
着
き
る
人
ひと
が
少
すく
なくなって、みんな
人々
ひとびと
が
黒
くろ
っぽい
着物
きもの
を
着
き
るようになってから、一
方
ぽう
では、やっと
白
しろ
い
影
かげ
を
捜
さが
すのに
都合
つごう
がよくなりました。
幾日
いくにち
かたちましたけれど、まだ、
白
しろ
い
男
おとこ
を
捕
と
らえたものはありませんでした。なんでも、このごろは、
白
しろ
い
男
おとこ
は、
月
つき
のいい
寒
さむ
い
晩
ばん
に、
町
まち
の
屋根
やね
から、
屋根
やね
を
伝
つた
わって、
星
ほし
のように
飛
と
んでいるのを
見
み
たというものが、あちらこちらにありました。
「
地震
じしん
があるのではなかろうか?」と、一
時
じ
は、こんなうわささえしたものがあった。また
夜
よる
はなるべく
外
そと
に
出
で
ずに、
白
しろ
い
影
かげ
を
見
み
ないものと、
早
はや
くから
戸
と
を
閉
し
めてしまうような
臆病者
おくびょうもの
も
少
すく
なくはなかったのであります。
すると、こんどは、いままでとはまったく
違
ちが
ったうわさがひろまりはじめました。
「
今年
ことし
は、いままでにないことだ。
暴風
ぼうふう
もこず、
米
こめ
はよくできて
豊年
ほうねん
だ。
昔
むかし
の
人
ひと
の
話
はなし
に、
白
しろ
い
影
かげ
が
入
はい
ってきた
年
とし
は
豊年
ほうねん
だということだ。」というようなうわさがたちはじめると、
「
大河
おおかわ
にかかっている
鉄橋
てっきょう
の
根
ね
もとが
腐
くさ
れていたのをこのごろ
発見
はっけん
した。
白
しろ
い
影
かげ
が
線路
せんろ
の
上
うえ
を
歩
ある
いていたのは、それを
注意
ちゅうい
するためだった。」と、いうような
説
せつ
が、
後
あと
から
後
あと
からつづいて
起
お
こったのであります。
町
まち
の
新聞
しんぶん
は、また
白
しろ
い
影
かげ
を
科学的
かがくてき
に
批評
ひひょう
をしていました。ある
理学士
りがくし
は、
白
しろ
い
男
おとこ
のように
見
み
えたのは、
水蒸気
すいじょうき
のどうかした
具合
ぐあい
で、
人間
にんげん
の
形
かたち
に
見
み
えたのであろう。
秋
あき
から
冬
ふゆ
にかけては、
毎夜
まいよ
のごとく、
月
つき
のいい
晩
ばん
には、
白
しろ
いもやがいろいろの
形
かたち
で
立
た
ち
上
のぼ
るものだ。また、
夏
なつ
の
日
ひ
、
野原
のはら
で
見
み
た、
白
しろ
い
大男
おおおとこ
というのも、おそらく
同
どう
一の
現象
げんしょう
で、
雲
くも
のようなものではなかろうかといって、なんでもなく、それを
解決
かいけつ
していました。
最初
さいしょ
、
白
しろ
い
男
おとこ
を
見
み
て、
汽車
きしゃ
を
脱線
だっせん
さしたばかりでなく、
自分
じぶん
も
負傷
ふしょう
した
運転手
うんてんしゅ
は、
神経衰弱
しんけいすいじゃく
から、むだ
目
め
が
見
み
えたのだと
判断
はんだん
されたものの、とにかく
汽車
きしゃ
を
脱線
だっせん
さした
責任
せきにん
から
退職
たいしょく
させられて、いまでは、
町
まち
に
近
ちか
い
港
みなと
の
汽船問屋
きせんどんや
に
勤
つと
めていたのであります。
もう
秋
あき
も
末
すえ
のことでありました。
今夜
こんや
にも、
冬
ふゆ
がやってきそうに、
空
そら
の
色
いろ
は
澄
す
んで
海
うみ
の
色
いろ
はさえていました。
野原
のはら
の
中
なか
の
林
はやし
も
色
いろ
づいて、こずえからは、
黄色
きいろ
い
葉
は
がひとりでにこぼれるように、ほろほろと
落
お
ちていました。また、
街
まち
の
並木
なみき
の
葉
は
は、たいてい
落
お
ちつくしてしまって、
黒
くろ
い
小枝
こえだ
の
先
さき
が
青
あお
い
空
そら
の
下
した
に
細
こま
かく、
網
あみ
の
目
め
のように
透
す
いて
見
み
えていました。
この
港
みなと
から、
南洋
なんよう
の
方
ほう
へゆく
船
ふね
は、
今夜
こんや
出
で
てゆくのが
今年
ことし
じゅうの
最終
さいしゅう
でありましたが、あまりそれには
乗
の
ってゆく
客
きゃく
もなかったのです。
夕陽
ゆうひ
は、
岡
おか
を
染
そ
め
街
まち
に
沈
しず
みかかっています。そのとき、
汽船
きせん
の
待合室
まちあいしつ
に、いつかの
運転手
うんてんしゅ
は、
一人
ひとり
の
不思議
ふしぎ
な
女
おんな
をみとめました。
目
め
の
美
うつく
しい、
髪
かみ
のちぢれた
娘
むすめ
が、
燃
も
えるような
赤
あか
マントを
着
き
て、たった
一人
ひとり
ベンチに
腰
こし
をかけて、
悲
かな
しそうな
目
め
つきで、
海
うみ
の
上
うえ
をながめていたのです。そして、
娘
むすめ
は、
手
て
の
中
なか
に、
小
ちい
さい
真
ま
っ
白
しろ
なねこを
抱
だ
いていました。
人
ひと
が
近
ちか
づくと、その
白
しろ
いねこは
消
き
えたように、マントの
下
した
に
隠
かく
れてしまいました。そして、だれもそばにいなくなると、また、
真
ま
っ
白
しろ
なねこは、
娘
むすめ
の
手
て
の
中
なか
に
入
はい
って
遊
あそ
んでいたのでした。
「この
町
まち
を
騒
さわ
がした
白
しろ
い
悪魔
あくま
は、こいつでなかったか?」と、いつか
負傷
ふしょう
した
運転手
うんてんしゅ
は、ふと
心
こころ
に
思
おも
いました。そして、
今日
きょう
、
船
ふね
に
乗
の
って
沖
おき
へ
出
で
ていってしまったら、もうこの
町
まち
に
不安
ふあん
はなくなるだろうと
思
おも
いました……。はたして、それからは、もう
白
しろ
い
影
かげ
を
見
み
たものはありませんでした。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%
热门TAG:
上一篇:
白い影(1)
下一篇:
白いくま(1)
收藏
挑错
推荐
打印
推荐内容
热点内容
宝石商(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
僕が大きくなるまで_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
笑わない娘(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
不思議な鳥(2)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
町のお姫さま_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
蝋人形(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
老婆(2)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
笑わなかった少年(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
笑わなかった少年(2)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
森の暗き夜(3)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
论坛新贴