小さな弟、良ちゃん
小川未明
「どうして、こればかしは、あげられますものか。」と、いわぬばかりな
お
「お
「こればかりは、だめよ。」と、お
「だめ? じゃ、ちょっと
「だめよ。なんといっても、これは、
「
「ええ、
「
「こればかしは、いけないの。」と、お
「
「ほほほほ、
「
「どんなもの、
「あれと
「それはわからないわ。どんなものか、
「こまと、
「ほほほほ、
「じゃ、みんなとなら、ペンシルと
お
「
「ほんとう? お
「ええ、きっと、
「うん。」と、
その
「ぴか、ぴかしたのを、
お
「どうも、ありがとう。」と、いって、お
「
きょうも、また、
「やだ、おまえ
「ねえ、つれていってよ。」と、
「もう
「もういわんから、つれていってね。」
「ああ、よし。」
「うれしいな。」と、
「みみずを
「まあ、
そのうちに、
「お
「
「ああ、いいよ。」
これをきいていたお
「
「なんで?
「だって、そんなにまでしていきたいの?」
「うん、ゆきたい。」
「じゃ、いらっしゃい。
「じゃ、つれていってやらないよ。」と、
「さあ、ご
そのうちに、みんなが
「
お
「
「こんなものに、なにが
「まあ、ご
はや、みんなの
「かわいそうに、それをつれてゆくとか、ゆかぬとか
「いえ、みんな