ちょうせんぶなと美しい小箱
小川未明
「
「このあいだ、おじいさんが
「こんどきたら、ぼくも
「それよか
「ぼく
「ああ、お
「あのおじいさんではないかしら。」と、
ちかづいて、たずねました。
「おじいさん、ちょうせんぶなあるの?」
たばこを
「ええ、ありますよ。」と、
「いくらですか?」
「三
それを
「お
「ちょうせんぶななんてあるのですかね。」と、お
「とてもおもしろいですよ。ちょうどあたりまえのふなみたいなかたちで、
そこへ、
「
「うちの
なぜなら、
「いけないわ。ちょうせんぶななんか
「
「
「そして、どうしたの?」
「その
「ねこに
「
こんな
「ぼく、
「だって、そんないやな
これをお
「おなかまを
「
「え、あの
「ほんとうに、くれるの?」と、
「ええ、いやなちょうせんぶななんかかわなければね……。」と、とき
「ぼく、
「
「ぼくのいちばんいいものを
「
とき
ところが、
「なんだろうね、この
とき
「
「いいえ、さっきからガサガサといっていますよ。」
そうお
「ねえ、お
「さあ、あの
とき
「かわいそうに、かぶとむしがはいっていますのよ。」
「まあ、そうなの!」
そのはこの
ちょうど、そこへ
「だって、かぶとむしは、くらい
「じゃ、このはこは、かぶとむしのお
「ぼく、かぶとむしが
「はこの
「もがいていた?」と、
そして、