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» 正文
野ばら
时间:
2022-12-04
进入日语论坛
核心提示:野ばら小川未明大おおきな国くにと、それよりはすこし小ちいさな国くにとが隣となり合あっていました。当座とうざ、その二つの国
(单词翻译:双击或拖选)
野ばら
小川未明
大
おお
きな
国
くに
と、それよりはすこし
小
ちい
さな
国
くに
とが
隣
とな
り
合
あ
っていました。
当座
とうざ
、その二つの
国
くに
の
間
あいだ
には、なにごとも
起
お
こらず
平和
へいわ
でありました。
ここは
都
みやこ
から
遠
とお
い、
国境
こっきょう
であります。そこには
両方
りょうほう
の
国
くに
から、ただ
一人
ひとり
ずつの
兵隊
へいたい
が
派遣
はけん
されて、
国境
こっきょう
を
定
さだ
めた
石碑
せきひ
を
守
まも
っていました。
大
おお
きな
国
くに
の
兵士
へいし
は
老人
ろうじん
でありました。そうして、
小
ちい
さな
国
くに
の
兵士
へいし
は
青年
せいねん
でありました。
二人
ふたり
は、
石碑
せきひ
の
建
た
っている
右
みぎ
と
左
ひだり
に
番
ばん
をしていました。いたってさびしい
山
やま
でありました。そして、まれにしかその
辺
へん
を
旅
たび
する
人影
ひとかげ
は
見
み
られなかったのです。
初
はじ
め、たがいに
顔
かお
を
知
し
り
合
あ
わない
間
あいだ
は、
二人
ふたり
は
敵
てき
か
味方
みかた
かというような
感
かん
じがして、ろくろくものもいいませんでしたけれど、いつしか
二人
ふたり
は
仲
なか
よしになってしまいました。
二人
ふたり
は、ほかに
話
はなし
をする
相手
あいて
もなく
退屈
たいくつ
であったからであります。そして、
春
はる
の
日
ひ
は
長
なが
く、うららかに、
頭
あたま
の
上
うえ
に
照
て
り
輝
かがや
いているからでありました。
ちょうど、
国境
こっきょう
のところには、だれが
植
う
えたということもなく、
一株
ひとかぶ
の
野
の
ばらがしげっていました。その
花
はな
には、
朝早
あさはや
くからみつばちが
飛
と
んできて
集
あつ
まっていました。その
快
こころよ
い
羽音
はおと
が、まだ
二人
ふたり
の
眠
ねむ
っているうちから、
夢心地
ゆめごこち
に
耳
みみ
に
聞
き
こえました。
「どれ、もう
起
お
きようか。あんなにみつばちがきている。」と、
二人
ふたり
は
申
もう
し
合
あ
わせたように
起
お
きました。そして
外
そと
へ
出
で
ると、はたして、
太陽
たいよう
は
木
き
のこずえの
上
うえ
に
元気
げんき
よく
輝
かがや
いていました。
二人
ふたり
は、
岩間
いわま
からわき
出
で
る
清水
しみず
で
口
くち
をすすぎ、
顔
かお
を
洗
あら
いにまいりますと、
顔
かお
を
合
あ
わせました。
「やあ、おはよう。いい
天気
てんき
でございますな。」
「ほんとうにいい
天気
てんき
です。
天気
てんき
がいいと、
気持
きも
ちがせいせいします。」
二人
ふたり
は、そこでこんな
立
た
ち
話
ばなし
をしました。たがいに、
頭
あたま
を
上
あ
げて、あたりの
景色
けしき
をながめました。
毎日
まいにち
見
み
ている
景色
けしき
でも、
新
あたら
しい
感
かん
じを
見
み
る
度
たび
に
心
こころ
に
与
あた
えるものです。
青年
せいねん
は
最初
さいしょ
将棋
しょうぎ
の
歩
あゆ
み
方
かた
を
知
し
りませんでした。けれど
老人
ろうじん
について、それを
教
おそ
わりましてから、このごろはのどかな
昼
ひる
ごろには、
二人
ふたり
は
毎日
まいにち
向
む
かい
合
あ
って
将棋
しょうぎ
を
差
さ
していました。
初
はじ
めのうちは、
老人
ろうじん
のほうがずっと
強
つよ
くて、
駒
こま
を
落
お
として
差
さ
していましたが、しまいにはあたりまえに
差
さ
して、
老人
ろうじん
が
負
ま
かされることもありました。
この
青年
せいねん
も、
老人
ろうじん
も、いたっていい
人々
ひとびと
でありました。
二人
ふたり
とも
正直
しょうじき
で、しんせつでありました。
二人
ふたり
はいっしょうけんめいで、
将棋盤
しょうぎばん
の
上
うえ
で
争
あらそ
っても、
心
こころ
は
打
う
ち
解
と
けていました。
「やあ、これは
俺
おれ
の
負
ま
けかいな。こう
逃
に
げつづけでは
苦
くる
しくてかなわない。ほんとうの
戦争
せんそう
だったら、どんなだかしれん。」と、
老人
ろうじん
はいって、
大
おお
きな
口
くち
を
開
あ
けて
笑
わら
いました。
青年
せいねん
は、また
勝
か
ちみがあるのでうれしそうな
顔
かお
つきをして、いっしょうけんめいに
目
め
を
輝
かがや
かしながら、
相手
あいて
の
王
おう
さまを
追
お
っていました。
小鳥
ことり
はこずえの
上
うえ
で、おもしろそうに
唄
うた
っていました。
白
しろ
いばらの
花
はな
からは、よい
香
かお
りを
送
おく
ってきました。
冬
ふゆ
は、やはりその
国
くに
にもあったのです。
寒
さむ
くなると
老人
ろうじん
は、
南
みなみ
の
方
ほう
を
恋
こい
しがりました。
その
方
ほう
には、せがれや、
孫
まご
が
住
す
んでいました。
「
早
はや
く、
暇
ひま
をもらって
帰
かえ
りたいものだ。」と、
老人
ろうじん
はいいました。
「あなたがお
帰
かえ
りになれば、
知
し
らぬ
人
ひと
がかわりにくるでしょう。やはりしんせつな、やさしい
人
ひと
ならいいが、
敵
てき
、
味方
みかた
というような
考
かんが
えをもった
人
ひと
だと
困
こま
ります。どうか、もうしばらくいてください。そのうちには、
春
はる
がきます。」と、
青年
せいねん
はいいました。
やがて
冬
ふゆ
が
去
さ
って、また
春
はる
となりました。ちょうどそのころ、この二つの
国
くに
は、なにかの
利益
りえき
問題
もんだい
から、
戦争
せんそう
を
始
はじ
めました。そうしますと、これまで
毎日
まいにち
、
仲
なか
むつまじく、
暮
く
らしていた
二人
ふたり
は、
敵
てき
、
味方
みかた
の
間柄
あいだがら
になったのです。それがいかにも、
不思議
ふしぎ
なことに
思
おも
われました。
「さあ、おまえさんと
私
わたし
は
今日
きょう
から
敵
かたき
どうしになったのだ。
私
わたし
はこんなに
老
お
いぼれていても
少佐
しょうさ
だから、
私
わたし
の
首
くび
を
持
も
ってゆけば、あなたは
出世
しゅっせ
ができる。だから
殺
ころ
してください。」と、
老人
ろうじん
はいいました。
これを
聞
き
くと、
青年
せいねん
は、あきれた
顔
かお
をして、
「なにをいわれますか。どうして
私
わたし
とあなたとが
敵
かたき
どうしでしょう。
私
わたし
の
敵
てき
は、ほかになければなりません。
戦争
せんそう
はずっと
北
きた
の
方
ほう
で
開
ひら
かれています。
私
わたし
は、そこへいって
戦
たたか
います。」と、
青年
せいねん
はいい
残
のこ
して、
去
さ
ってしまいました。
国境
こっきょう
には、ただ
一人
ひとり
老人
ろうじん
だけが
残
のこ
されました。
青年
せいねん
のいなくなった
日
ひ
から、
老人
ろうじん
は、
茫然
ぼうぜん
として
日
ひ
を
送
おく
りました。
野
の
ばらの
花
はな
が
咲
さ
いて、みつばちは、
日
ひ
が
上
あ
がると、
暮
く
れるころまで
群
むら
がっています。いま
戦争
せんそう
は、ずっと
遠
とお
くでしているので、たとえ
耳
みみ
を
澄
す
ましても、
空
そら
をながめても、
鉄砲
てっぽう
の
音
おと
も
聞
き
こえなければ、
黒
くろ
い
煙
けむり
の
影
かげ
すら
見
み
られなかったのであります。
老人
ろうじん
はその
日
ひ
から、
青年
せいねん
の
身
み
の
上
うえ
を
案
あん
じていました。
日
ひ
はこうしてたちました。
ある
日
ひ
のこと、そこを
旅人
たびびと
が
通
とお
りました。
老人
ろうじん
は
戦争
せんそう
について、どうなったかとたずねました。すると、
旅人
たびびと
は、
小
ちい
さな
国
くに
が
負
ま
けて、その
国
くに
の
兵士
へいし
はみなごろしになって、
戦争
せんそう
は
終
お
わったということを
告
つ
げました。
老人
ろうじん
は、そんなら
青年
せいねん
も
死
し
んだのではないかと
思
おも
いました。そんなことを
気
き
にかけながら
石碑
せきひ
の
礎
いしずえ
に
腰
こし
をかけて、うつむいていますと、いつか
知
し
らず、うとうとと
居眠
いねむ
りをしました。かなたから、おおぜいの
人
ひと
のくるけはいがしました。
見
み
ると、一
列
れつ
の
軍隊
ぐんたい
でありました。そして
馬
うま
に
乗
の
ってそれを
指揮
しき
するのは、かの
青年
せいねん
でありました。その
軍隊
ぐんたい
はきわめて
静粛
せいしゅく
で
声
こえ
ひとつたてません。やがて
老人
ろうじん
の
前
まえ
を
通
とお
るときに、
青年
せいねん
は
黙礼
もくれい
をして、ばらの
花
はな
をかいだのでありました。
老人
ろうじん
は、なにかものをいおうとすると
目
め
がさめました。それはまったく
夢
ゆめ
であったのです。それから
一月
ひとつき
ばかりしますと、
野
の
ばらが
枯
か
れてしまいました。その
年
とし
の
秋
あき
、
老人
ろうじん
は
南
みなみ
の
方
ほう
へ
暇
ひま
をもらって
帰
かえ
りました。
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