A:年賀状がちゃんと元旦に日本に届くように、そろそろ準備しないといけませんね。
B:日本では、年賀状は絶対に元旦に届かないといけないんですか。
A:まあ、近年、年賀状は元旦に届けるのが礼儀正しいとされていますが、古くは1月2日の「書き初め」に年賀状を書いていたので、本来は一般に1月7日までに届けば失礼にはあたりません。国内の場合は、年賀状の受付日はだいたい12月25日からですが、元旦にきっちりと年賀状を届けるには、12月25日までに出したほうがいいです。
B:そうですか。今年は何枚出す予定ですか。
A:今年は20枚ぐらいです。
B:そんなにたくさんですか。
A:20枚なんてぜんぜん多くないですよ。日本郵政は毎年約40億枚物年賀状を発行しているようです。30~40代の男性は一人平均70.4枚もの年賀状を出すそうですよ。パソコンや携帯電話でメールのやり取りをする時代になったとはいえ、新年のあいさつにはやはり紙の年賀状が欠かせないようですね。
B:じゃ、年末になったら、郵便局は年賀状だけでとても忙しくなりますね。
A:そうですね。年末になったら、郵便局は年賀状の枚数が多い事と集中した期間に配達しなければならないために、通常の人員だけでなく学生を中心としたアルバイトなども動員して年末年始の作業をします。
B:もし、年賀状を出し忘れてしまった人などから年賀状が届いたときには、どうすればいいですか。
A:その時は、返事を書かないことがもっとも失礼にあたります。松の内、つまり、1月7日までに届くのであれば「年賀状」として返信します。松の内に間に合わなければ、寒中見舞いとして出します。年賀状の発送が遅れた理由を書く必要はありません。また、1年以内に親族の死去の不幸があった家からは年賀状を出さない風習があり、その場合に年内に「喪中であるので年賀のご挨拶を遠慮する」旨の葉書を出すこともあります。
B:年賀状についてはいろいろありますね。普段会うことも、連絡を取ることがなくでも、過去にお世話になった人、親しかった人などと自然に心が通じる機会を与えてくれますね。