B:七夕って7月7日ですね。それは旧暦ではないんですか?
A:日本では明治改暦以降、お盆が7月か8月に分かれるように7月7日又は月遅れの8月7日に分かれて七夕祭りが行なわれます。
B:そうなんですか。日本ではどんな七夕の伝説がありますか。
A:私たちが日ごろ耳にする七夕伝説ですが、天帝の娘である織姫は、機を織るのが仕事です。しかし仕事ばかりする織姫を心配した天帝は、娘を天の川の向こう岸にいる夏彦と引き合わせました。すると二人は恋に夢中になって仕事を全くしなくなってしまいました。それを見た天帝は怒り、二人を天の川の両岸に引き離してしまいました。二人の様子を哀れに思った天帝は、一年に一度、7月7日の夜にだけあうことを許し、天の川にどこからかやってきたカササギに橋をかけさせて会うことができるようにしてやりました。しかし7月7日に雨が降ると天の川の水かさが増し、織姫は渡ることができず夏彦も彼女に合うことができません。
B:かわいそうですね。中国にも似たような伝説があります。
A:また、日本の七夕には、古くから伝わる日本独自の文化で、笹に短冊をつけて願い事をするという風習があります。カラフルな短冊がたくさん飾られている笹は、「夏のクリスマスツリー」と言われるほど、美しいものなんですよ。そして最後に笹の葉と短冊を一緒に燃やします。それらを天に送り、織姫と夏彦の幸せを願いつつ、自分の夢が叶うように祈るんです。
B:へー!これは中国やアジアの他の国ではない風習ですね。