A:あ、もうすぐ大相撲のテレビ中継が始まります。チャンネルを変えていいですか。
B:いいですよ。よく大相撲を見ますか。
A:ええ、日本にいた時、テレビではもちろん、両国国技館で見たこともありますよ。。
B:相撲はいつもこの国技館で行われるんですか。
A:いいえ、1月から11月にかけて6回行われており、1月、5月、9月の3回は東京両国国技館で、3月は大阪府立体育会館、7月は名古屋の愛知県体育館、11月は福岡国際センターで各1回行われています。
B:あの派手な着物を着て力士といっしょに土俵の上で動き回っているのはどういう人ですか。
A:あれは行司です。力士の取り組みを見て勝負を判定する人です。力士は取り組みが開始されたら、足の裏以外の体のどの部分でも先に土に触れたら負けになります。それから、土俵という丸い円から出たら負けです。「はっけよい、残った、残った」という掛声をかけています。つまり、頑張って土俵に残れという意味です。
B:力士の地位はどう決めるんですか。
A:成績がよければ地位が上がります。強いものから横綱、大関、関脇、小結、前頭と続いていきます。近年、外国人の横綱も何人か誕生しましたよ。
B:相撲も世界に注目されてきていますね。ところで、お相撲さんは相撲の前にどうして塩をまくんですか。
A:それは昔から伝えられた習慣で、いわゆる「清め」のためです。
B:力士は普通の日本人よりずっと体が大きいですが、体重の制限がありますか。あの格好も決まっているんですか。
A:力士は身長173センチ、体重75キロ以上なければならないそうです。相撲はレスリングやボクシングと違って体重による階級がないから、やせた力士と山のように大きな力士が対戦することもあります。力士は負傷者など例外を除いては、まわし以外は着用してはならないというルールがあり、頭はまげを結うというのがしきたりです。また、まわしは洗濯しないのがしきたりらしいです。
B:そうですか。たんに強い弱いを決めるだけでなく、格式を重んじる心があるところが相撲の大きな魅力の1つでしょうね