B:五月病とはどんな病気ですか。
A:五月病は正式な病気の名前ではないんですけど、五月になると、何もしたくなくなって、勉強や仕事に集中できなくなってしまい、うつ的な状態になる病気のことです。
B:そうですか。どんな人がなりやすいんですか。
A:新入社員や大学の新入生がなりやすいと言われています。
B:うーん。どうしてですか。
A:日本では、四月は進学、就職、配置転換などで環境が大きく変わる時期です。厳しい受験戦争を勝ち抜いて大学に入学した学生に、五月の連休をきっかけに急激に気力と目標を見失い、途方に暮れてしまう人が多いのだと思います。新入社員の場合、楽しい大学生活が終わり、社会」に初めて触れて、新しい環境になじめず、不安になりやすいのかもしれません。まあ、環境が変わると、新しい生活に慣れるために肉体的にも精神的にも疲れるもので、それは大きなストレスとなって心身にのしかかりますね。
B:そうですね。主にどんな症状ですか。
A:「よくうつ気分」「考えがまとまらない、浮かばない」「不安」「焦り」「寝起きが悪くなる」「食欲がない」「疲れやすい」などが症状らしいです。
B:六月になると自然に治るんですか。
A:五月病は通常一過性ですが、ストレスをためたまま引きずってしまうと、登校拒否や出社拒否、うつ病など心の病の引き金になってしまうこともありますから、そうならないための予防が大切ですよ。
B:五月病にならないようにするにはどうすればいいですか。
A:五月病を防ぐためには、スポーツや読書など、自分にあった方法でリラックスして、気分転換をし、ストレスをためないよう心がけるのが良いです。また、大学や高校など、以前の環境の友人と会うのも良いです。
B:そうですか。でも私の場合はただの連休の遊びすぎだと思いますが、はやくやる気を出さなきゃ。