洋子:ちょっと用事があって、行けませんでした。
小原:それは残念でしたね。ほんとに。
洋子:どんな映画でしたか。
小原:「タイタニック号」で、アメリカのハリウッドの映画です。
洋子:どんなストーリーですか。
小原:1912年、イギリスの豪華客船「タイタイック号」がその処女航海で、ニューファンドランドの沖で氷山に衝突、沈没して、1500名ほどの犠牲者を出したという悲劇を題材としたものです。
洋子:そういえば、わたしも思い出しました。60年代にわが国で「氷海沈船」という映画が上映されましたが、同じ題材でしょう?
小原:はい、そうです。でも、「タイタニック号」はその悲劇的な出来事をめぐって、主人公の男女の痛ましいロマンスを描いたものです。とくに、あの悲劇をきわめた死に別れの光景に、幾千幾万の観客が心を打たれて、女性はもちろん、男の私も思わず涙がぼろぼろ落ちたくらいです。
洋子:そうですか。では、ぜひ一度見たいです。
小原:私ももう一回見たいですから、今晩いっしょに見に行きましょうか。
清水:いまの中国でも、レジャー施設が多くなっていますね。ディスコやカラオケ屋さんばかりか、話によると、ナイトクラブも多くなりつつありますね。
宣子:ホテルでも毎晩パーティーを開いていて、すごくにぎやかですね。清水さん、今晩いっしょに行かない?
清水:ぼくをパートナーにしてくれる?
宣子:ええ。
清水:ああ、それは光栄ですね。
(パーティーで)
清水:音楽が始まりました、どうぞ。
宣子:はい、ワルツですね。
清水:そうです。お好きですか。
宣子:大好きです。
清水:ぼくも好きですが、タンゴの方がもっと好きです。
宣子:フォックストロットとロカビリーダンスは?
清水:踊れますが、あんまりすきじゃありません。なかなかお上手でですね。
宣子:いえ、あなたはリードがお上手ですから。
清水:とても楽しかったです。ありがとう。また、いっしょに踊ってくれますね。
宣子:ええ、喜んで。