場面:嫁に行った娘が久しぶりに実家に帰り、祖父母が孫の成長を喜ぶ
娘:母さん、ただいま-!今、着いたわよー
孫:お婆ちゃん、ただいま-!
母:まあ、修ちゃん、よく来たねー.おじいさん、晴子たち、帰って来ましたよ。
婿:お父さん、お母さん、ご無沙汰しております。お元気そうで何よりです。
父:堅苦しい挨拶はいいから、さ、あがんなさい。修ちゃんもこっちおいで。
母:修ちゃん、ずいぶん大きくなったわねー.おいで、おいしいお菓子あげようね。
孫:お婆ちゃん、ありがとう。
母:おりこうさんねえ。ちゃんと「ありがとう」いえるんだね。幼稚園は楽しいかい?
孫:うん。とっても楽しいよ。友達もたくさんできたよ。
母:そう。お婆ちゃん、修ちゃんがとってもいい子で嬉しいわ。
父:修ちゃん、おじいちゃんとこおいで。どーれ、抱っこしてあげよう。おっとっと。こりゃ、しばらく見ないうちに、こんなに重くなったんだ。すごいねえ。
母:子供は成長するのがほんとに早いですものねえ。
娘:父さん、修の相手もほどほどにしたほうがいいわよ。ぎっくり腰になっても知らないから。
父:なーに言ってる。久しぶりに修にあえて嬉しいんだよ。
母:そうよ。この人ったら、晴子たちが遊びに来るって電話もらった日から、ほんとに嬉しそうでね。毎日毎日、修はまだか、修はまだかって、おんなじこと繰り返してね。うるさいのなんのって。
父:そういうば母さんだって、修が来たらあれを食べさせよう、これを食べさせようって、おとといからいろんなの作りまくって、大騒ぎしとったくせに。
母:あら、だれだって孫はかわいいですもんねー.それに修は、私たちにとっては70すぎてやっとできた初孫なんですよ。目に入れても痛くないわ。
娘:父さんと母さんが修のこと大事にしてくれるのはありがたいけど、あんまり甘やかさないで頂戴ね。ただでさえ、この人が甘やかし放題なんだから。
婿:そうなこといったって無理だよ。修は僕の一番大切な宝物なんだから。
娘:あら、結婚前は、私のことをこの世で一番大切だって言ってたじゃない。
母:これこれ、痴話喧嘩はよしなさい。みっともない。修ちゃんに笑われますよ。
父:よ-し。修。今度はお馬さんやろう。はい、おじいちゃんの背中に乗っかって。
母:おじいさんがあんなに喜んでんだから、ほっときなさい。修ちゃんはほんとにかわいいんだから、甘やかすなってのが無理な相談ですよ。