三木:ああ。そうですか。でも、「商城」というのは。
肖:それはここ数年前に新しく出た名詞で、大きな商店を町にたとえたものです。
三木:そうですか。いやあ、買い物客が大勢いますね。
肖:有名なデパートですから、いつも混んでいます。
三木:あ、テレビやエアコン、冷蔵庫がたくさん並んでいますね。
肖:この一階では電器製品などを売っています。大部分は中国の国産品ですが、日立、松下などの日本製のものも少なくありません。
三木:あのう。革靴を買いたいんですが、靴の売り場はどこですか。
肖:靴と帽子の売り場は四階です。じゃ、エスカレーターで上がりましょう。
[四階で]
店員:いらっしゃいませ。
三木:革靴、運動靴、サンダルなどいろいろな靴がたくさんありますね。あの茶色のを見せてください。
店員:これですか。
三木:そうです。これは牛革ですか、豚革ですか。
店員:牛革です。
三木:どこの製品ですか。
店員:上海です。
三木:覇いてみてもいいですか。
店員:どうぞ。
三木:ちょっときついみたいです。もう少し大きいのはありませんか。
店員:これはいかがですか。
三木:今度はぴったりです。じゃ、これにします。おいくらですか。
店員:百二十元です。
三木:もし合わなければ、取り替えてもらえませんか。
店員:すみませんがお取り替えはいたしておりません。
三木:では、これでお願いします。
店員:すみませんが、あちらでお支払いください。
三木:ありがとうございました。またお願いします。
店員:ちょっとお尋ねしますが、ズボンはどこですか。
店員:五階の衣料品売り場へお上がりください。
三木:ありがとう。
[五階で]
肖:あちらは生地で、こちらは既製品です。仕立て部もありますから、生地を買って仕立ててもらうこともできますよ。
三木:私は既製品でいいです。
肖:そうですか。近頃はサイズもいろいろありますから大体既製品で間に合います。
三木:ズボンがほしいのですが、見せてくれませんか。
店員:はい。お客さんの身長は170センチぐらいでしょうね。
三木:ええ、それぐらいでしょう。
店員:これが合うと思いますが、いかがですか。
三木:純毛ですか、それとも混紡ですか。
店員:純毛です。
三木:でもちょっと色がうすいですね。
店員:ではこれはいかがですか。この生地は色がさめないで、ご家庭でお洗濯もできます。
三木:これがいいです。おいくらですか。
店員:96元五角です。
肖:中国の工芸品はいいものが多いですよ。何かお買いになりませんか。
店員:ええ、本当に立派なものばかりですね。あのう、錦織の壁掛けがほしいんですが、工芸品の売り場どこですか。
店員:三階の左手のほうにあります。右手のほうは食料品や酒、タバコなどを売っています。
三木:そうですか。どうもありがとう。あのう、肖さん、中国のマオタイ酒は一番の銘酒だそうですが、本当ですか。
店員:本当ですよ。
三木:じゃ、一緒に三階に下がりましょう。