父: 千尋。千尋、もうすぐだよ。
母: やっぱり田舎ねー。買い物は隣町に行くしかなさそうね。
父: 住んで都にするしかないさ。 ほら、あれが小学校だよ。千尋、新しい学校だよ。
母: 結構きれいな学校じゃない。 結構【けっこう】
「しぶしぶ起きあがってあかんべをする千尋。」
千尋: 前の方がいいもん。…あっ、あああ!!おかあさん、お花しおれてっちゃった!
母: あなた、ずーっと握りしめてるんだもの。おうちについたら水切りすれば大丈夫よ。 みずきり【水切(り)】
千尋:初めてもらった花束が、お別れの花束なんて悲しい……
母: あら。この前のお誕生日にバラの花をもらったじゃない?
千尋: 一本ね、一本じゃ花束って言えないわ。 はなたば【花束】
母: カードが落ちたわ。窓開けるわよ。もうしゃんとしてちょうだい!今日は忙しいんだから。