しばらく行くと、どこからか肉を焼くにおいがしてきました。
ああ、いいにおい。おなかがすいたなあー でも、少女は帰ろうとしません。
マッチが一本も売れないまま家に帰っても、お父さんは決して家に入れてくれません。
それどころか、「この、役立たずめ!」と、ひどく打たれるのです。
少女は寒さを避けるために、家と家との間に入ってしゃがみ込みました。
それでもじんじんと凍えそうです。 そうだわ、マッチを擦って暖まろう。
そう言って、一本のマッチを壁に擦り付けました。シュッ。マッチの火は、とても暖かかったです。
少女はいつの間にか、勢いよく燃えるストーブの前に座っているような気がしました。
「なんて暖かいんだろう。ああ、いい気持。」
少女がストーブに手を伸ばそうとしたとたん、マッチの火は消えて、ストーブもかき消すようになくなってしまいました。
それどころか: (副·接) (下接否定)岂止那样
しゃがむ: (自五)蹲
いつの間にか: (副)不知不觉,不知什么时候
勢い(いきおい): 气势,势头