イソップは、ある日ひまつぶしに、造船所に寄ってみました。
造船所の職人たちは、変な人が来たと思って、「くやしかったら、何とか言ってみろ」と、わいわいからかいました。そこでイソップは、こんな話しをしたのです。
「むかしむかし、まだこの地球が形もなくて、水しかなかった時のことです。ゼウスの神は、水だけでは困ると考えて陸を呼びました。
そして、『これから3回に分けて、この地球全体にある海の水を飲みなさい』と、言いつけました。
陸はさっそく、仕事にかかりました。1回目に、ぐーっと飲むと、山が出てきました。それから2回目に、ぐーっと飲むと、平野が現れました。と、言うわけだから、今度3回目に陸がぐーっとやれば、海はなくなってしまうから、あなた方も仕事がなくなるわけですよ」
このお話しは、自分よりも頭の良い人をからかうと、ひどいしっぺ返しをくらうという事を教えています。
有一天伊索为了消遣时间,来到了造船厂。造船工匠觉得来了一个奇怪的人,就纷纷嘲笑他说:“你要是觉得(被嘲弄)窝心就讲点什么吧。”
“说在很久以前,地球还没成形,只有水的时候。”于是伊索讲了这样一个故事。宙斯想只有水可不行,于是叫来陆地。对它说:‘你分三次喝干地球上全部的海水。'陆地就赶紧开始工作了。第一回,陆地一口喝下去,山峰出现了,第二口喝下去时,原野展现在眼前。他若再喝第三口,海就没了,那么你们的工作就没有了。”
这则故事告诉我们,嘲弄比自己聪明的人,往往会立刻遭到还击而自讨没趣。