ピアノをひいているのは、黄色いユリの花でした。
すると音楽につられて、引き出しの上に腰(こし)かけていた人形のソフィーまでもが、床(ゆか)に飛(と)びおりると、おどりの輪(わ)の中にはいりはじめました。
「知らなかったわ。ソフィーちゃんも、お花のなかまだったなんて」
イーダちゃんはおどろいて、つぶやきました。
すると、広間のドアがさっとひらいて、たくさんの花たちがおどりながら入ってきました。
金のかんむりをかぶっている、二本のバラの花が、花の王さまとおきさきさまです。
花の音楽たいが、エンドウ豆(まめ)のラッパをふき鳴らします。
スミレ、スズラン、ヒナギク、サクラソウなども、みんな月明かりの下で、一晩中(ひとばんじゅう)おどりあかしました。
次(つぎ)の日の朝、イーダちゃんは目覚(めざ)めると、すぐに花のところへ行きました。
花たちは昨日(きのう)よりも、ずっとしおれていました。
イーダちゃんは、お人形のソフィーちゃんに話しかけました。
「あなた、わたしに何か、かくしていることはない?」
でも、ソフィーちゃんは、何も答えてくれませんでした。
「まあいいわ。お花さん、またきれいに咲(さ)いてちょうだいね」
イーダちゃんはそう言って、しおれた花を、にわのかだんにうえてやりました。
弹钢琴的是黄色的小百合。
这时随着音乐,连抽屉上的索菲也飞到床上跳起了舞,并旋转进了花环的中间。
我还不知道呢。没想到索菲竟然是花的朋友啊。
小意达吓了一跳,嘟囔了起来。
这时,大厅的门一下子打开了,好多花涌进来开始跳起舞来。
戴着金色的皇冠的两支玫瑰花,分别是花王和王后。
而花的乐团是由豌豆吹的喇叭。
紫罗兰、铃兰,樱花等等好多的花都在月光下跳了整晚。
第二天早上当小意达醒来的时候,马上去了花的房间。
花比昨天更加虚弱了。
于是小意达跟玩偶索菲说起了话。
“你呀,是不是跟我隐瞒了什么”
但是,索菲什么都没有回答。
“那好吧,那就让花好好的再长出来吧”
小意达这样说着,将枯萎的花埋在了花坛里。