昔々、一人ぼっちの女の人が、魔法使いに頼みました。
「私には子供がいません。小さくてもかまわないので、かわいい女の子がほしいのです。」
すると魔法使いは、種を一粒くれました。
おんなのひとが種を撒(ま)くと、たちまち芽が出て、つぼみが一つ膨らみました。
「まあ、なんてきれいなんでしょう。」女の人が思わずキスをすると、つぼみが開きました。
そしてなんと、そのつぼみのなかに、小さな女の子が座っていたのです。
「はじめまして。あなたの名前は、親指姫よ。」
「女の人は、親指姫を大切に育てました。親指姫は、お皿の海で泳ぎます。葉っぱの船を漕ぎながら、きれいな声で歌いました。夜になると、胡桃の殻のベッドで眠ります。お布団は、花弁でした。」
さて、ある晩のことです。
ヒキガエルのお母さんが、寝ている親指姫を見付けました。
「息子のお嫁さんにちょうどいいわ。ゲロゲロ。」
ヒキガエルのお母さんは親指姫を連れていくと、水連の葉っぱに乗せました。
从前有一个孤独的女人,她去请求巫师。
“我没有孩子。我想要个小孩,哪怕是一个小小的孩子!我想要一个可爱的女孩。”
巫师给了她一粒种子。女人种下那粒种子。一转眼种子发芽了,长出了一个花苞。
“多美的花。”女人说,她忍不住在那花上吻了一下,花儿忽然开放了。
令人惊讶的是,在花里坐着一个小小的女孩。“你好啊。你的名字叫拇指姑娘。”
女人精心地照料拇指姑娘。拇指姑娘在盘子里游泳。划着树叶船,唱着动听的歌。
晚上在胡桃壳的床上睡觉。她的被子是花瓣。
可是,一天晚上。癞蛤蟆的妈妈发现了正在熟睡的拇指姑娘。
“这姑娘倒下好可以做我儿子的妻子啊。呱呱。”
癞蛤蟆妈妈把拇指姑娘带走,将她放在睡莲的叶子上面。