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第15章 小鬼の復讐 The Goblin's Revenge(6)_ハリー・ポッターと死の秘宝_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网

时间: 2024-10-24    作者: destoon    进入日语论坛
核心提示:何日間かが何週間にもなった。ハリーは、ロンとハーマイオニーが、自分のいないところで、自分のことを話しているような気がしは
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何日間かが何週間にもなった。ハリーは、ロンとハーマイオニーが、自分のいないところで、自分のことを話しているような気がしはじめた。ハリーがテントに入っていくと、突然二人が黙だまり込む、ということが数回あった。テントの外でも、偶ぐう然ぜんに二度ほど、二人が一いっ緒しょにいるのに出くわしたことがあった。ハリーから少し離はなれたところで、額ひたいをつき合わせて早口で話していたが、ハリーが近づくのに気づいたとたん、話をやめて、水とか薪まきを集めるのに忙しいというふりをした。

ロンとハーマイオニーは、ハリーと一緒に旅に出ると言った。しかし、二人は、ハリーには秘密の計画があって、そのうちきっと二人にも話してくれるだろうと思ったからこそ、従ついてきたのではないだろうか。この旅が、目的もなく漫まん然ぜんと歩き回るだけのものになってしまったように感じられるいま、ハリーはそう考えざるをえなかった。ロンは機嫌きげんの悪さを隠そうともせず、ハーマイオニーも、ハリーのリーダーとしての能力に失望しているのではないかと、ハリーはだんだん心配になってきた。なんとかしなければと、ハリーは分ぶん霊れい箱ばこの在あり処かを考えてみたが、何度考えても、ただ一か所、ホグワーツが頭に浮かぶだけだった。しかしあとの二人がそこはありえないと考えていたので、ハリーには言い出せなかった。

地方を巡るうちに、次第に秋の色が濃くなってきた。テントを張る場所にも、落葉がぎっしり敷しき詰められていた。吸きゅう魂こん鬼きの作り出す霧きりに自然の霧が加わり、風も雨も、三人の苦労を増すばかりだった。ハーマイオニーは食用茸きのこを見分けるのがうまくなっていたが、それだけではあまり慰なぐさめにならないほど三人は孤立こりつし、ほかの人間から切きり離はなされ、ヴォルデモートとの戦いがどうなっているかも、まったくわからないままだった。

「ママは――」

ある晩、ウェールズのとある川岸に野宿のじゅくしているとき、テントの中でロンが言った。

「何にもないところから、おいしいものを作り出せるんだ」

ロンは、皿に載のった黒焦くろこげの灰色っぽい魚を、憂ゆう鬱うつそうに突ついていた。ハリーは反はん射しゃ的てきにロンの首を見たが、思ったとおり、分霊箱の金鎖きんぐさりがそこに光っていた。ロンに向かって悪あく態たいを吐つきたい衝動しょうどうを、ハリーはやっとのことで抑えつけた。ロケットを外はずすときが来ると、ロンの態度が少しよくなるのを知っていたからだ。

「あなたのママでも、何もないところから食べ物を作り出すことはできないのよ」ハーマイオニーが言った。「誰にもできないの。食べ物というのはね、『ガンプの元げん素そ変へん容ようの法ほう則そく』の五つの主たる例外のその第一で――」

「あーあ、普通の言葉でしゃべってくれる」

ロンが、歯の間から魚の骨を引っ張り出しながら言った。

「何もないところからおいしい食べ物を作り出すのは、不可能です 食べ物がどこにあるかを知っていれば『呼よび寄よせ』できるし、少しでも食べ物があれば、変身させることも量を増やすこともできるけど――」

「――ならさ、これなんか増やさなくていいよ。ひどい味だ」ロンが言った。

「ハリーが魚を釣つって、私ができるだけのことをしたのよ 結局いつも私が食べ物をやり繰くりすることになるみたいね。たぶん私が女だからだわ」

「違うさ。君の魔法が、いちばんうまいからだよ」ロンが切り返した。

ハーマイオニーは突然立ち上がり、焼いたカマスの身がブリキの皿から下に滑すべり落ちた。


    从几天捱到了几个星期,哈利开始疑心罗恩和赫敏在背后 议论他。有几次,他俩在哈利走进帐篷时突然停止了交谈。还 有两次,他碰见他俩蹲在不远处,脑袋凑在一起,急速地窃窃 私语,发现他走近,两人都急忙住口,装作忙着拾柴或打水。
    哈利不禁怀疑,他们当初之所以同意参加这一行动,是以 为他有什么秘密计划,会在适当的时候透露给他们,而现在感 觉这行动像是漫无目标的流浪。罗恩毫无掩饰他的坏情绪,哈 利开始担心赫敏也对他的领导能力感到失望。绝望中,他试图 猜想其他魂器的地点,可是惟一一个老是想到的地方就是霍格 沃茨,可是他俩都认为这根本不可能,他也就不再提了。
    秋色在郊外漫延,他们继续流浪:现在把帐篷搭在了满地 落叶上。自然的雾气与摄魂怪带来的冷雾混在一起;风雨也给 他们增添了困难。赫敏识别食用菌的本领提高了,但这并不能 抵消其他方面的消极因素:长期孤独,没有其他人陪伴,而且 完全不知道反对伏地魔的斗争进展如何。
    “我妈妈,”一天晚上,坐在威尔士一处河岸边的帐篷里 ,罗恩说道,“能凭空变出美味佳肴。”
    他忧郁地戳着盘中那几块烧焦的、灰不溜秋的鱼肉。哈利 不由得瞟了一眼罗恩的脖子,果然看到魂器的金链子在那里闪 烁,便压下了想骂罗恩几句的冲动,知道挂坠盒拿掉后他的态 度就会稍有好转。
    “你妈妈不能凭空变出食物,”赫敏说,“谁也不能。食 物是‘甘普基本变形法则’的五大例外中的第一项——”
    “哦,说大白话,行不行?”罗恩说,从牙缝中剔出一根 鱼刺。
    “不可能凭空变出美味佳肴!如果你知道食物在哪儿,可 以把它召来;如果你已经有了一些,可以给它变形,也可以使 它增多——”
    “——哦,这个就不用增多了,真难吃。”罗恩说。
    “哈利抓的鱼,我尽了最大努力!我发现最后总是我去弄 吃的,大概因为我是女孩吧!”
    “不,因为据说你是最精通魔法的!”罗恩反唇相讥。
    赫敏蹦了起来,几小块烤梭子鱼从她的锡盘里滑到地上。
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