ハリーは、ハーマイオニーの膝ひざにロケットを投げた。ハーマイオニーは恐る恐るそれを拾い上げ、穴の空あいた窓をよく見た。
これでもう安全だと判断して、ハリーはハーマイオニーの杖つえを一振りし、「盾たての呪文じゅもん」を解といてロンを見た。
「『人さらい』から、杖を一本取り上げたって」
「えっ」
ロケットを調べているハーマイオニーを見つめていたロンは、不意を衝つかれたようだった。
「あ――ああ、そうだ」
ロンは、リュックサックの留とめ金がねを引いて開け、リュックのポケットから短い黒っぽい杖を取り出した。
「ほら、予備が一本あると便利だろうと思ってさ」
「そのとおりだよ」ハリーは手を差し出した。「僕のは、折れた」
「冗談じょうだんだろ」
ロンがそう言ったとき、ハーマイオニーが立ち上がった。ロンはまた不安そうな顔をした。ハーマイオニーは滅亡めつぼうした分ぶん霊れい箱ばこをビーズバッグに入れ、またベッドに這はい上がって、それ以上一言も言わずにそこでじっとしていた。
ロンは、新しい杖をハリーに渡した。
「この程度ですんでよかったじゃないか」ハリーがこっそり言った。
「ああ」ロンが言った。「もっとひどいこともありえたからな。あいつが僕にけしかけた小鳥のこと、憶おぼえてるか」
「その可能性も、まだなくなってはいないわ」
ハーマイオニーのくぐもった声が、毛布の下から聞こえてきた。しかしハリーは、ロンが、リュックサックから栗色くりいろのパジャマを引っ張り出しながら、にやっと笑うのを見た。
他把挂坠盒丢到她膝上,她小心翼翼地拿起来,细细查看 着被刺破的小窗口。
断定终于安全了,哈利一挥赫敏的魔杖解除了铁甲咒,又 转向罗恩。
“你刚才说,你从搜捕队那儿逃走时还赚了根魔杖?”
“什么?”正在看赫敏检查挂坠盒的罗恩说,“哦——是 啊。”
耸扯开背包的扣带,从袋子里抽出了一根短而黑的魔杖。 “这儿呢。我想有根备用总是好的。”
“你说得对,”哈利伸出手说,“我的断了。”
“你开玩笑吧?”罗恩说,但这时赫敏站起身,他又惶恐 不安起来。
赫敏把被征服的魂器放进了串珠小包,爬回自己的床上, 一言不发地躺下了。
罗恩把新魔杖递给了哈利。
“几乎是你能希望的最好情况了,我想。”哈利悄声道。
“是啊,”罗恩说,“还不算最糟,还记得她放出来啄我 的那些鸟吗?”
“我还没有排除这个可能。”赫敏闷闷的声音从毯子下传 来,但哈利看到罗恩露出了一丝微笑,从背包里抽出了他的暗 紫红色的睡衣。