いちばん足の長いロンが、最初に丘のてっぺんに着いた。ハリーとハーマイオニーが息を切らし、鳩みず尾おちを押さえて追いついたときには、ロンは得意げに笑っていた。
「ズバリあいつらの家だ」ロンが言った。「見てみろよ」
手描きの看板が三枚、壊こわれた門に止めつけてあった。最初の一枚は「ザ・クィブラー編へん集しゅう長ちょう ・ラブグッド」。二枚目は「ヤドリギは勝手に摘つんでください」。三枚目は「スモモ飛行船に近寄ちかよらないでください」と書いてある。
門は、開けるとキーキー軋きしんだ。玄げん関かんまでのジグザグの道には、さまざまな変わった植物が伸び放ほう題だいだ。ルーナがときどきイヤリングにしていた、オレンジ色の蕪かぶのような実がたわわに実る潅かん木ぼくもあった。ハリーはスナーガラフらしきものを見つけ、その萎しなびた切り株から十分に距離を取った。玄関の両脇りょうわきに見張りに立つのは、風に吹きさらされて傾いた豆リンゴの古木が二本。葉は全部落ちているが、小さな赤い実がびっしりと実り、白いビーズ玉をつけたもじゃもじゃのヤドリギをいくつも冠かんむりのように戴いただいて重そうだ。鷹たかのように頭のてっぺんが少しひしゃげた小さなふくろうが一羽、枝に止まって三人をじっと見下ろしていた。
「ハリー、『透とう明めいマント』を取ったほうがいいわ」ハーマイオニーが言った。「ラブグッドさんが助けたいのは、私たちじゃなくて、あなたなんだから」
ハリーは言われたとおりにして、ハーマイオニーにマントを渡し、ビーズバッグにしまってもらった。それからハーマイオニーは、厚い黒い扉とびらを三度ノックした。扉には鉄てつ釘くぎが打ちつけてあり、ドアノッカーは鷲わしの形をしている。
ものの十秒も経たたないうちに、扉がパッと開き、そこにゼノフィリウス・ラブグッドが立っていた。裸足はだしで、汚れたシャツ型の寝ね巻まきのようなものを着ている。綿わた菓が子しのような長くて白い髪かみは、汚れてくしゃくしゃだ。ビルとフラーの結婚式のゼノフィリウスは、これに比べれば確実にめかし込んでいた。
「なんだ 何事だ 君たちは誰だ 何しに来た」
ゼノフィリウスは甲かん高だかいいらだった声で叫さけび、最初にハーマイオニーを、つぎにロンを見て、最後にハリーを見た。とたんに口がぱっくり開き、完かん璧ぺきで滑こっ稽けいな「O」の形になった。
「こんにちは、ラブグッドさん」ハリーは手を差し出した。「僕、ハリーです。ハリー・ポッターです」
ゼノフィリウスは、握あく手しゅをしなかった。しかし、斜視しゃしでないほうの目が、ハリーの額ひたいの傷きず痕あとへと走った。
罗恩腿最长,先跑到了山顶。等哈利和赫敏气喘吁吁、捂 着生疼的肋部追上之后,只见他眉开眼笑。
“是他们家,”罗恩说,“看。”
三块手绘的牌子钉在毁坏的院门上。
第一块:《唱唱反调》主编:X.洛夫古德第二块:请你自 己挑一束槲寄生第三块:别碰飞艇李
院门吱吱嘎嘎地被他们推开了,曲曲折折的小径旁长满了 各种奇异的植物,有一丛灌木上结满了卢娜有时当耳环戴的橘 红色小萝卜形果实。哈利还觉得看到了疙瘩藤,赶忙离那枯根 远远的。两棵被风吹弯的老海棠树守卫在前门两侧,叶子已经 掉光,但仍然挂满小红果和大篷缀有白珠的槲寄生花冠。一只 脑袋略扁、有点像鹰头的小猫头鹰在一根树枝上窥视着他们。
“你最好脱下隐形衣,哈利。”赫敏说,“洛夫古德先生 想帮的是你,不是我们。”
他采纳了建议,把隐形衣交给她塞进串珠小包。赫敏在厚 重的黑门上敲了三下,那门上嵌有铁制圆钉,还有一个鹰形门 环。
不到十秒钟,门打开了,谢诺菲留斯。洛夫古德站在那儿 ,光着脚,穿的好像是一件污渍斑斑的长睡衣,长长的、棉花 糖似的白发又脏又乱。相比之下,谢诺菲留斯在比尔和芙蓉的 婚礼上真算是整洁的了。
“什么?什么事?你们是谁?你们要干什么?”他用一种 尖锐的、抱怨的声音说,先看看赫敏,又看看罗恩,最后看到 了哈利,嘴巴张成了一个圆圆的、可笑的O形。
“您好,洛夫古德先生,”哈利伸出手说,“我是哈利, 哈利·波特。”
谢诺菲留斯没有跟哈利握手,但没有贴近鼻梁的那只眼珠 一下瞟向了哈利的额头。