「ドビー――ああっ――誰か」
ハリーは小屋に向かって、そこで動いている人影に向かって大声を上げた。
「助けて」
人影が魔法使いかマグルか、敵か味方か、ハリーにはわからなかったし、そんなことはどうでもよかった。ドビーの胸に広がっていくどす黒い染みのことしか考えられず、ハリーに向かってすがりつくように伸ばされた細い両腕しか見えなかった。ハリーはドビーを抱き止めて、ひんやりした草に横たえた。
「ドビー、ダメだ。死んじゃダメだ。死なないで――」
妖よう精せいの眼めがハリーをとらえ、何か物言いたげに唇くちびるを震わせた。
「ハリー……ポッター……」
そして、小さく身を震わせ、妖精はそれきり動かなくなった。大きなガラス玉のような両眼が、もはや見ることのできない星の光をちりばめて、キラキラと光っていた。
“多比——不——救命啊!”哈利朝着小屋狂喊,朝着那 边走动的人们狂喊,“救命啊!”
他不知道也不关心他们是巫师还是麻瓜,是敌还是友。他 惟一关心的是一片深色正在多比胸前洇开,小精灵细细的手臂 伸向哈利,眼中露出一丝恳求。哈利抱住他,把他侧身放在清 凉的草地上。
“多比,不,不要死,不要死——”
小精灵的眼睛找到了他,嘴唇颤抖着,努力想说话。
“哈利……波特……”
然后小精灵微微战栗了一下,变得无比的安静,他的眼睛 像两个大大的玻璃球,映着他再也看不到的闪烁星光。