バーテンは、フンと鼻を鳴らした。ハリーはバーテンに近づき、針はり金がね色いろのパサついた長髪ちょうはつとひげに隠れた顔を見分けるように、じっと覗のぞき込んだ。バーテンはメガネを掛かけていた。汚れたレンズの奥に、人を見透すような明るいブルーの目があった。
「僕がいままで鏡の中に見ていたのは、あなたの目だった」
部屋の中がしんとなった。ハリーとバーテンは見つめ合った。
「あなたがドビーを遣つかわしてくれたんだ」
バーテンはうなずき、妖よう精せいを探すようにあたりを見た。
「あいつが一いっ緒しょだろうと思ったんだが。どこに置いてきた」
「ドビーは死にました」ハリーが言った。「ベラトリックス・レストレンジに殺されました」
バーテンは無表情だった。しばらくしてバーテンが言った。
「それは残念だ。あの妖精が気に入っていたのに」
バーテンは三人に背を向け、誰の顔も見ずに、杖つえで小こ突づいてランプに灯ひを点ともした。
「あなたはアバーフォースですね」ハリーがその背中に向かって言った。
バーテンは肯こう定ていも否定もせずに、屈かがんで暖炉だんろに火を点つけた。
「これを、どうやって手に入れたのですか」ハリーは、シリウスの「両りょう面めん鏡かがみ」に近づきながら聞いた。ほぼ二年前にハリーが壊こわした鏡と、対ついをなす鏡だった。
「ダングから買った。一年ほど前だ」アバーフォースが言った。「アルバスから、これがどういうものかを聞いていたんだ。ときどき君の様子を見るようにしてきた」
ロンが息を呑のんだ。
酒吧老板气哼哼地嘟囔着。哈利走上前去,抬头端详着他 的脸,努力透过一缕缕金属丝般的灰色头发和胡须看清他的模 样。他戴着眼镜,在脏兮兮的镜片后面,一双蓝色的眼睛明亮 、锐利。
“我在镜子里看见的就是你的眼睛。”
房间里一片寂静。哈利和酒吧老板互相对视着。
“多比是你派来的。”
酒吧老板点点头,左右张望着寻找那个小精灵。
“我以为他会和你在一起。你把他留在哪儿了?”
“他死了,”哈利说,“贝拉特里克斯·莱斯特兰奇杀死 了他。”
酒吧老板的脸上毫无表情。过了片刻,他说:“这消息让 我很难过。我喜欢那个小精灵。”
他转过身,不再看他们三个,兀自用魔杖把一盏盏灯点亮 了。
“你是阿不福思。”哈利对着他的后背说。
他不置可否,弯腰去点炉火。
“你是怎么弄得这个的?”哈利问,一边走到小天狼星的 镜子跟前,它跟两年前被哈利打碎的那面镜子是一对。
“大约一年前从蒙顿格斯手里买的,”阿不福思说,“阿 不思跟我讲过。我一直在密切注意你。”
罗恩吃惊得喘不过气来。