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第32章 ニワトコの杖 The Elder Wand(11)_ハリー・ポッターと死の秘宝_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网

时间: 2024-10-24    作者: destoon    进入日语论坛
核心提示:「それでいいんだよ」ルーナが励はげますように言った。まるで「必要ひつようの部へ屋や」に戻っての呪じゅ文もん練習をしている
(单词翻译:双击或拖选)

「それでいいんだよ」

ルーナが励はげますように言った。まるで「必要ひつようの部へ屋や」に戻っての呪じゅ文もん練習をしているにすぎないという口調だ。

「それでいいんだもン。さあ、ハリー……ほら、何か幸せなことを考えて……」

「何か幸せなこと」ハリーはかすれた声で言った。

「あたしたち、まだみんなここにいるよ」ルーナが囁ささやいた。「あたしたち、まだ戦ってるもン。さあ……」

銀色の火花が散り、光が揺ゆれた。そして、これほど大変な思いをしたことはないというほどの力を振りしぼり、ハリーは杖先つえさきから銀色の牡鹿おじかを飛び出させた。牡鹿はゆっくりと駆かけて前進し、吸きゅう魂こん鬼きはいまや雲うん散さん霧む消しょうした。夜はたちまち元通りの暖かさを取り戻したが、周囲の戦いの音もまた、ハリーの耳に大きく響ひびいてきた。

「助かった。君たちのおかげだ」

ロンがルーナ、アーニー、シェーマスに向かって、震えながら言った。

「もうだめかと――」

吼ほえ声を上げ、地面を震わせて、またしても別の巨人が、禁じられた森の暗闇くらやみから、誰の背せ丈たけよりも長い棍棒こんぼうを振り回しながら、ゆらりゆらりと姿を現した。

「逃げろ」ハリーがまた叫さけんだ。

言われるまでもなく、みんなもう散らばっていた。危き機き一いっ髪ぱつ、次の瞬間しゅんかん、怪物の巨大な足が、たったいまみんなの立っていた場所に正確に踏ふみ下ろされていた。ハリーは周りを見回した。ロンとハーマイオニーはハリーに従ついてきていたが、あとの三人は、再び戦いの中に姿を消していた。

「届かないところまで離れろ」ロンが叫んだ。

巨人はまた棍棒を振り回し、その吼え声は夜を劈つんざいて校庭に響き渡った。校庭では炸裂さくれつする赤と緑の閃光せんこうが、闇を照らし続けていた。

「暴あばれ柳やなぎだ」ハリーが言った。「行くぞ」

ハリーはやっとのことで、すべての想いを心の片隅かたすみに押し込めた。狭せまい心の空間に、すべてを封ふうじ込めて、いまは見ることができないようにした。フレッドとハグリッドへの想い。城の内外に散らばっている愛するすべての人々の安否に対する恐怖きょうふ。すべてをいまは封印ふういんしなければならない。三人は走らなければならないのだから。蛇へびとヴォルデモートのいるところに行かなければならないのだから。そして、ハーマイオニーが言ったように、そのほかに事を終わらせる道はないのだから――。


    “很好,”卢娜鼓励地说,就好像他们回到了有求必应屋 ,只是在做D.A.的魔咒练习,“很好,哈利……快,想点高兴 的事儿……”
    “高兴的事儿?”他声音嘶哑地说。
    “我们还在这儿,”卢娜轻声说,“我们还在战斗。好了 ,快……”
    一朵银色的火花喷了出来,接着是一道摇摆不定的光,哈 利付出了前所未有的努力。终于,牡鹿从他的杖尖涌了出来。 它甩开蹄子朝前奔去,这下子摄魂怪真的溃逃了,夜晚顿时又 变得温暖起来,但他耳朵里却灌满了打斗的声音。
    “太谢谢你们了,”罗恩声音颤抖地对卢娜、厄尼和西莫 说,“你们救了——”
    随着一声大吼和地震般的颤抖,又一个巨人从禁林那边的 黑暗中蹒跚而出,手里挥舞着一根比他们几个人的个子还长的 棍棒。
    “快跑!”哈利又大喊一声,别人不用他说,早就四散逃 开了。真悬哪,那家伙的大脚紧接着就落在了他们刚才站立的 地方。哈利望望四周,罗恩和赫敏都跟着他,但另外三个人已 经又回去战斗了。
    “我们快躲开!”罗恩嚷道。
    这时巨人又挥舞着棍棒,吼声在夜色中、在操场上空回荡 ,操场上一道道红光、绿光继续把黑暗照亮。
    “打人柳,”哈利说,“快走!”
    他似乎把一些思绪封存在脑子里,塞进了一个暂时不能去 看的狭小空间,对弗雷德和海格的牵念,对所有他爱的、散落 在城堡内外的人们的担心……都必须等一等,因为他们必须快 跑,必须去接近那条蛇,接近伏地魔,因为就像赫敏所说,只 有这样才能结束这一切——
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