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今日からマ王2-6

时间: 2018-04-29    进入日语论坛
核心提示:          6 おれの中ではその間ずっと、ポーリュシカポーレが流れていた。 それも幼稚園《ようちえん》の運動会用
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 おれの中ではその間ずっと、ポーリュシカポーレが流れていた。
 それも幼稚園《ようちえん》の運動会用ではなく、ロシアのごついおっさんが、ウォッカ片手に唄《うた》いあげる、名付けてゴーリキーパーク合唱団バージョンだ。
 そんなコーラス集団はいないだろうけど。
 夢と現《うつ》つの境目あたりで、身体《からだ》は心地《ここち》よく暖かかった。降り注ぐ日光が当たっていて、まぶたの裏まで真っ白い闇《やみ》だ。
 やがて陽光も翳《かげ》ってゆき、再び夜が訪《おとず》れる頃《ころ》、おれはようやく目を覚まし、コンラッドの胸から頬《ほお》を離《はな》した。
「……ロシア民謡《みんよう》が……」
「なんですか、東西冷戦問題ですか?」
「違《ちが》う、それはもう、終わったよ」
 十五年前に合衆国を出ちゃった次男は、へえ本当にと感心している。戸口に立っていた三男|坊《ぼう》は、バスローブ姿のままだった。
 綺麗《きれい》な眉《まゆ》を大げさにひそめてみせる。
「うなされたぞ」
「誰が? おれが?」
「違う、ぼくがだ」
「ヴォルフラム、何をそんな怒《おこ》って……ああ、またおれなんか凄《すご》いことやっちゃったの?」
「やっちゃったって、覚えていないのか!? あれを、まったく!?」
 ヴォルフラムは戸に寄り掛《か》かってずるずると座《すわ》り込み、首を晒《さら》してのけ反《ぞ》った。
「幸せ者」
「ええっ!? おっ覚えてないほうが幸せっていうほど酷《ひど》いことやっちゃったの、おれ!? てゆーか、ここどこ!? わたしは誰、じゃなくて……」
 特別室とは雲泥《うんでい》の差の、三|畳程《じょうほど》の薄暗《うすぐら》い小部屋《こべや》だった。この規則的な揺《ゆ》れは、海上だ。三等船室だって二段ベッドくらいはあるだろうに、この部屋には家具類が何ひとつなかった。窓には格子《こうし》がはめられて、床《ゆか》も壁《かべ》も剥出《むきだ》しの木のままだ。
「なんで鉄格子……おれなにやって、どれくらい寝《ね》てた? 確かセーラー服に説教かまして、誰かが海へ落ちそうに……ベアトリス、ベアトリスだよ! どうなった!?」
 おれはコンラッドの服を掴《つか》み、彼が夜会|衣装《いしょう》なのに気がついた。所々にある赤茶の乾《かわ》いた染《し》みは、斬《き》り合いの激しさをものがたっている。
「ひとつずつ順に答えますよ。まず、ベアトリスは元気だし両親と一緒《いっしょ》です。あなたは彼女を助けた後に、この世のものとは思えない強力で恐《おそ》ろしい術を披露《ひろう》し、海賊《かいぞく》どもを懲《こ》らしめました。俺《おれ》が思うにこの船はヒルドヤード船籍《せんせき》なので、仕入れていた食肉の大半が、うちの国の輸出した飼料からカルシウムを摂取《せっしゅ》してたんじゃないですかね。だから結果としてああいうことに」
 ……どういうことに?
「で、陛下《へいか》のおかげでほとんど鎮圧《ちんあつ》されたところへ、シマロンの巡視船が駆《か》け付け、賊を全員、拘束《こうそく》しました。あなたはそのまま寝込んでしまって、もうすぐ二日がたとうとしている。窓《まど》の外の紫《むらさき》が紺《こん》に変わると、また新しい夜が訪れ、恐ろしい体験を酒の肴《さかな》にパーティーが始まるというわけです。ひとつお願いがあるんですけど」
 おれの頬《ほお》をつまんで軽くひっぱる。
「コンタクトは外してから眠《ねむ》ってくれ」
 保育士になれそうなスマイル0円。
「けど、どうしておれたちは閉じ込められてんの? あー、えーと自分で言うのもなんだけどさあ、おれは皆《みな》さんを助けたわけだろ? そりゃちょっと怖《こわ》がらせたのかもしんねーけど、おれがいなけりゃ巡視船だかも間に合わずに、海賊に逃《に》げられてたかもしんないよね」
 人身売買の「商品」を乗せて。含《ふく》む、おれとヴォルフラム。
「そればかりじゃない。護衛船も大きなダメージだったし、この船の救命|艇《てい》は全《すべ》て壊《こわ》されていました。おそらく去りぎわに火を放って、船ごと沈《しず》める計画だったろうね。皆殺しだ」
 含む、コンラッド。
 まるで他人《ひと》ごとのように淡々《たんたん》と説明する。自分だって殺されてたかもしれないのに、どうしてそんなに平静でいられるんだろう。
 いやそれよりも、せっかく大惨事《だいさんじ》を防いだのに、何故《なぜ》おれたちがこんな目に遭《あ》っているのだろうか。
「ばれたからですよ、魔族《まぞく》だと」
 コンラッドは、慣れた様子で肩《かた》をすくめた。
「シマロン領は俺達魔族にとって、旅を楽しめる地域じゃないんです」
「そんなばかな」
 そんな理不尽《りふじん》な話ってアリか!?
 小市民的で規模の小さい正義感だけど、おれはどうにかして助けようとしたんだ。魔族だからとか人間だからとか関係なしに、みんなを助けようとしたはずなのに。
 やっぱり余計なことだったのだろうか。
「……ごめん……」
「なにがです?」
「軽はずみなことしちゃって」
 おれは体育|座《ずわ》りで膝《ひざ》を抱《かか》え、コンラッドの肩にこめかみを押《お》しつけた。
「おれが爆発《ばくはつ》を我慢《がまん》できてりゃ、今頃《いまごろ》はディナーテーブルでメインディッシュだ」
 両脚を投げ出し、おれに喉《のど》を向けた無防備な姿勢で、ヴォルフラムが言った。
「ユーリが謝《あやま》ることはない」
「ヴォルフ……」
「愚《おろ》かなのは人間どもだ」
 目尻《めじり》に触《ふ》れているコンラッドの身体《からだ》が、困惑《こんわく》を示してわずかに揺れた。彼の父親は人間で、彼自身にも人間の血が流れている。だいたい魔王なんて持ち上げられているおれだって、人間と何ら変わりがない。
 この話はここまでで終わりにしよう。どうしてこんなことになったのかより、この先どうするかのほうがずっと重要だ。
 おれは、四角く切り取られた薄紫《うすむらさき》の雲と空を存分に眺《なが》めた。
「今日の日暮れは縦縞《たてじま》だよ。窓から外は見えるのに、決して行けない不自由さ!」
「お前、魔王だというのなら、何か飛べるものに姿を変えてあそこから脱出《だっしゅつ》してみせろ」
「無茶言うなよー、バットマンじゃねーんだからさぁ」
 あの人だって、変身はしない。
「バットマン! 俺それ知ってますよ。全身黒ずくめで、胸に黄色で蝶《ちょう》が描《か》いてあるやつ」
「……それじゃバタフライマンじゃん」
「二人でぼくの知らないことを話すな!」
 おれの寝起《ねお》きの腹が、山鳩《やまばと》のような呻《うめ》きを発した。一日半飲まず食わずでいれば、胃腸も苦情を訴《うった》える。
「豪華《ごうか》ディナーは無理だとしてもさ、とりあえず脳味噌《のうみそ》に燃料やんないと、今後の計画も立てられないよ」
「ちゃッらーんッ!」
 こん平師匠《ぺいししょう》の掛け声で勢いよく扉《とびら》が開かれて、寄り掛かっていたヴォルフラムが弾《はじ》かれた。そこにはオレンジの髪《かみ》を緩《ゆる》くまとめ、大きな銀の盆《ぼん》を捧《ささ》げ持った、笑顔《えがお》の男が立っていた。
「お待たせ、豪華夕メシよんっ」
 皿からの湯気と食欲をそそる匂《にお》いが、部屋の隅々《すみずみ》まで広がった。
 最初おれは男を見張りと思い込み、ふざけた人選をしたものだとあきれた。
 だが彼はすぐそばまで近付いて、おれの脇に盆を置き跪《ひざまず》く。
「お目覚めのようですな陛下。大事にいたらず何よりです。さ、これは他《ほか》の客と寸分|違《たが》わぬ献立《こんだて》ですが、陛下のお口にあいますかどうか……」
「ななななんでおれのこと陛下なんて呼ぶの!? 確かに魔族だってのはバレちゃったけど、おれ平凡《へいぼん》な旅の魔族で、もっと正確にいうと身体は人間で……」
 奴《やつ》はしなやかな上半身を起こし、ロジャーラビットが跳《は》ねるみたいな笑い方で、おれの両肩をどついてきた。
「いーねぇ! ほんとだ、聞いてたとおりだ。素《す》だと相当かわいいねーェ」
 コンラッドの口元は、複雑だがリラックスした緩《ゆる》み具合だ。敵対勢力ではないらしい。
「おい、陛下に失礼だろう」
「だぁねェー。けどそりゃ国内なら無礼だけど、ここは遠い海の上、オレのこと忘れてるつれない男を、ちょっとくらい困らせてもいいんじゃねぇかぁ?」
「忘れてる、ということは、おれはどっかでアナタにお会いしてるわけですか?」
 やや吊《つ》り気味の切れ長の目は、現在はいたずらっぽく笑っている。だがそれは簡単なスイッチで、どんなに冷酷《れいこく》にもなれそうなブルーだ。
「……すいません、お顔に覚えが……」
「これといって特徴《とくちょう》もない顔だしね」
 古いジャズレコードで聞けそうな嗄《しゃが》れ声。太く安定した首と、肩から背中への絶妙《ぜつみょう》な曲線、服の上からでも断言できる惚《ほ》れ惚《ぼ》れするような外野手体形。
「あっ、みっ、ミス・上腕《じょうわん》二頭筋!?」
「ご名答ーぅ」
「えっ、あれっ、でもなんで男性になっちゃったんですか!?」
「変なこと仰《おっしゃ》いますな、オレは元から男だよ。女装《じょそう》は仕事、仕事上の都合」
 男性だと教えられてから聞けば、ハスキーな声も魅力的《みりょくてき》だ。理想的外野手体形も、ミスター・上腕二頭筋なら納得《なっとく》がいく。
「じゃあなんでコンラッドにナンパされてたんだよ」
「オレが隊長になんだって? 仲がいいってこと? そーりゃ当然ですよ、ガキの頃《ころ》から一緒《いっしょ》なんだから」
 ガキの頃から!? 待てよ、ということは、また新たなファミリー出現なのか!? グウェンとコンラッドとヴォルフが兄弟で、こいつとコンラッドの父親が同じだったりすると……。
「違《ちが》いますよ、兄弟じゃありません」
 次男本人が早めに否定してくれた。
「てっとり早くいうと、幼なじみです。二人とも片親が人間だったので、子供の頃、同じ場所で育ったんです。成長してからは同じ隊に所属し、戦友として生死を共にしたわけ。彼の名前はグリエ・ヨザック。非常時に俺達を支援《しえん》するようにと、シルドクラウトからずっとついてた護衛です」
「よろしこー」
 陽気でふざけたボディーガードは、耳の横でひらひら手を振《ふ》った。
「無礼な奴だけど腕《うで》は立つんで、旅の間だけ目をつぶってください」
「ホントいうと乗船する前に、国内で裸《はだか》の付き合いしてんだけどね」
「裸の……あっもしかして、ニューハーフ風呂《ぶろ》にいた!? じゃああの時おれの、こっ、こっ」
「息子《むすこ》さん? 拝《おが》ませていただきやしたよーォ」
「ぎゃああああああ」
「なんだと!? ユーリ、ぼくに内緒《ないしょ》で子供なんか生んだのか!?」
「生むかボケっ!」
 ヨザック、与作《よさく》、武器は斧《おの》。
 車のCMのメロディーで歌ってみたが、見られたショックは拭《ぬぐ》えない。
「……とにかく、冷める前にこれを腹に詰《つ》め込んでしまおう。陛下、いきなり普通《ふつう》の食事して大丈夫《だいじょうぶ》ですか? もっとこう、病人食から試《ため》したほうが」
「いや、食う、食いますとも!」
 愚《おろ》かにも意地汚《いじぎたな》くおれは言った。自分の内蔵を過信していたのだ。
「いいねえ、そうこなくっちゃいけねぇや。こいつは厨房長《ちゅうぼうちょう》がお前さんたちの行為《こうい》を意気に感じて、こそっと持たせてくれたんだぜ。普段《ふだん》、何気なく捨てちまってる物で、あんな芸術見せてもらったのぁ初めてだって」
「へえ、芸術だってさ。コンラッド、リサイクル品でなんか作ったの?」
 兄弟の視線はおれに注がれている。
「……おれ?」
「まあ気にしなさんな」
 ヨザックが、含《ふく》み笑いで胡座《あぐら》をかいた。食卓《しょくたく》がないから盆《ぼん》を床《ゆか》に置き、アジアご飯っぽく車座で食べた。
 子羊の骨つき肉ハーブソース添《ぞ》えには、誰《だれ》一人手をつけようとしなかった。
 おいしそうなのに、何故《なぜ》だろう。
 
 
 
 夜明け前にヨザックが戻《もど》ってきて、脱出《だっしゅつ》するからと起こされた。
 おれたちは身を寄せ合って眠《ねむ》っていて、おれはキャリアウーマンと女子高生に足を絡《から》められる夢をみていた。現実はどうだったのか考えたくない。
「こっからは救命|艇《てい》で手漕《てこ》ぎでも、本船より先に上陸できるだろ。海の真ん中で逃《に》げ出したって、漂流《ひょうりゅう》すんのが精々《せいぜい》だもんな。さ、陛下も隊長も起きてくれ。閣下《かっか》はまだまだおねむらしーけどな」
 美女と美少年には低血圧が似合う。可愛《かわい》らしく目を擦《こす》ったヴォルフラムは、粗末《そまつ》な毛布を手繰《たぐ》り寄せた。
「ヴォルフラム、二度寝は遅刻《ちこく》の元だぞ。一限の数学、寝ていいから」
 おれもどこかがズレてるようだ。
「荷物が半分しか取り戻せなくてよォ。要《い》るもんが揃《そろ》ってりゃいいんだが」
「船はどうしたんだ? この船の救命艇は、海賊どもに壊《こわ》されていただろう」
「おう、直させといた。そいつが見張りも誤魔化《ごまか》して、うまく脱出させてくれるって手筈《てはず》よ」
 ヨザックは抱《かか》えてきた袋から、三人分の服と薄黄色いゴム風船を取り出した。自分もひとつに口をつけ、息を吹《ふ》き込んで膨《ふく》らませる。
「ぼーっと見てないで、早く脱いでそれ着て、これ膨らまして」
「なにそれ」
「水難救助訓練用人形、救命くん」
 溺《おぼ》れ役のエキスパートか。
「こいつに、ふーっ、服着せて、ふーっ、ここに残してけば、ふーっ、あんたたちがこいつに化けたってんで、ふーっ、相手は魔族だ何をしてくるか判《わか》らんぞって、この救命くんを幽閉《ゆうへい》したりするわけよ、ひゃはは、考えるだけで楽しーねェ」
「……そういうことするから、魔族に関してでたらめな噂《うわさ》ばっか流れてるんじゃねーの?」
「まあ確かに、時間|稼《かせ》ぐ身代わりは必要ですよ陛下」
 言い包《くる》められてるような気がする。
 おれたちはボートデッキまで忍者走《にんじゃばし》りで行き、準備|万端《ばんたん》で繋《つな》がれていた救命艇に乗り込んだ。ニヤリと笑って葉巻をくわえ、親指を突き出して送ってくれたのは、そばかすの見習いくん、リック……ではなく、彼を殴《なぐ》っていた船員だった。金銭で動くのは確認《かくにん》済みだ。
「大丈夫かな、あいつすぐチクったりしないかな」
 斜《なな》め横でオールを握《にぎ》りながら、コンラッドは遠くなる客船に視線を向ける。
「金を受け取る者には、二通りあります。小銭で動いて裏切る者と、大金でしか動かず裏切らない者と。あいつは金には汚いけれど、貰《もら》ったからには裏切りませんよ」
「なるほど。あ、じゃあ大金を貰っといて裏切るパターンは?」
「それは金銭じゃなくて、損得で動いてるんでしょう」
「あんたら喋《しゃべ》ってねーでどんどん漕げ! 本船に追い付かれちゃ元も子もねーだろ!?」
 わずかにボートが曲がっている。隣《となり》でヴォルフラムが居眠《いねむ》りしていた。
「わーっヴォルフ、寝るな! 回る、回っちまうー」
「はへ」
「はへじゃなーい! 漕げっ、漕げってほら、引いてェ戻す、引いてェ戻す、ヒーヒーフー、ヒーヒーフー」
「……陛下それ、ラマーズ法なんじゃないかなぁ……」
 どうしてそんなこと知ってるんだろう。おれ以前に、コンラッドさんが。
 四人の逃亡者《とうぼうしゃ》は白み始めた夜明けの海を、揺《ゆ》れる島の灯《ひ》めざして必死で漕いだ。
 さようなら、最初で最後の豪華《ごうか》客船の旅。思い残すことはあまりない。
 櫂《かい》の雫《しずく》が頬《ほお》に跳《は》ね、舐《な》めると塩が舌にしみた。
 今はまだ、ヴァン・ダー・ヴィーアは静まり返っている。祭りが始まれば賑《にぎ》わうのだろう。
 あの島に眞魔国の宝が眠《ねむ》っている。最凶《さいきょう》最悪の……いや、悪と決め付けてはいけない。魔王にしか持てないという最強の最終兵器。おれはそいつを取りにきたんだ。
 海賊に襲《おそ》われに来たわけじゃないんだぜ。
「よーし、待ってろよ、魔剣《まけん》メルギブ!」
「モルギフ」
 あっという間に訂正《ていせい》された。
 小さく遠ざかる帆船《はんせん》を尻目《しりめ》に、おれたちは陸へと近付いてゆく。
 おれは日本語で、コンラッドは聞きかじりの英語で、なんとなくマイケルさんの歌を口ずさんでいた。ご一緒に。
「はーれーるーや」
 ついつい神を讃《たた》えちゃう魔王ってのも、珍しい。
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