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食物ことわざ事典198

时间: 2020-01-15    进入日语论坛
核心提示:蓼食う虫も好き好き 辛いたでの葉を食う虫もあるように、人にだっていろんな好みがある。自分の好みだけでは推《お》し測《はか
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蓼食う虫も好き好き

 辛いたでの葉を食う虫もあるように、人にだっていろんな好みがある。自分の好みだけでは推《お》し測《はか》れないものもままある。そうした体験がこのことわざになったのでしょう。
「蓼|八百《はつぴやく》」ということばがあるように、たでの種類は非常に多く、いぬたで・うずたで・いとたで・やなぎたで・ほそばたで・あざぶたで・さくらたでなどさまざまで、タデ科として一科目をなしているほどです。このうち料理用におもに使われるのは、|やなぎたで《ヽヽヽヽヽ》と言われる品種です。
葉は細長く、五センチ前後の長さと二センチたらずの幅をもち、柳の葉を思わせる優美な形をしているので、この名があります。日本各地に生ずる高さ五〇センチほどにもなる一年草で、秋にやや赤味をもつ白っぽい小花を穂状につけます。
やなぎたでは、かわたで・だて・ただて・からみたで・みずたで・たで・あかたで・あおたで・ほんたで・またで・めたで・すたで——などと、いろいろな異名をもっています。あいたで・あざぶたで・ほそばたでなどは、いずれも|やなぎたで《ヽヽヽヽヽ》からでた変種で、どのたでも食用になるので、これを「料理たで」の名で総称しています。
「たで」の名の起こりは、「ただれ」からで、辛味がきついので、こう呼びならされたと言われますが、料理には、この辛味が香辛料として役立つわけです。
芽が出たばかりの双葉をおもに料理に使うので、大きく成長した姿を知らない人もかなり多いようです。幼い子どもたちが、ママゴトの赤飯として使うアカノマンマは|いぬたで《ヽヽヽヽ》の別名で、これは口に入れても辛味はありません。辛味をもっているのは、|やなぎたで《ヽヽヽヽヽ》と、その変種だけです。
たでの葉がもっとも効果的に用いられるのは、アユ料理に添えられるたで酢で、アユの焼きたてを、たで酢で食べるおいしさは格別です。
このごろは数種類の園芸品種もつくられ、畑にも栽培されるようになりましたが、ほんとうのたで酢の味は、やはり、川原に密生する野生のやなぎたででないと望めません。軸を残して葉だけをむしり取り、細かに刻んでから、擂鉢《すりばち》ですりつぶし、少量の塩とごはん粒をいっしょにすり込んでおき、アユが焼き上がるころを見計らって米酢《よねず》を注ぎ、ミズコシでこして、緑|滴《したた》るばかりのあざやかな緑色をしたたで酢をつくります。
鮎なます藍より青き蓼酢かな 貞室
たでを用いた料理としては、このほか、ごまあえ、からしあえ、酢みそあえ——といったあえものがあり、揚げもの、汁の実、刺身のつまにして、生食にしても、特有の風味とピリリとした辛味が楽しめます。ちなみに「蓼食う虫」には、苺葉虫《いちごはむし》・|蓼※[#「虫+牙」、unicode869c]虫《たであぶらむし》・蓼小夜蛾《たでこやが》などがあるそうです。
類句に「蓼の虫にがきを知らず」、「蓼食ふ虫も好き不好き」、「蓼の虫は蓼で死ぬ」、「人の好き/\笑ふ馬鹿」などがあります。
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