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2017-06-26  　あとがき――メトレスについて　　　　　　　　　　　　　...

2017-06-26  　未　　来　高層ホテルのバーの真下に、都会の明りが犇《ひ...

2017-06-26  　冬　　野　初冬の陽が部屋一杯に溢れている。　暦は師走に...

2017-06-26  　薄　　陽　暮れかけた冬陽《ふゆび》を受けて、電車が遠ざ...

2017-06-26  　秋　　色　結婚披露宴は、結婚する本人達にとっては一世一...

2017-06-26  　夜　　長　遠野のマンションは築地の本願寺の先の閑静な一...

2017-06-26  　燈　　火　六時半に修子が会社を出ると、街はすでに夜にな...

2017-06-26  　陽　　光　長梅雨が明けて、修子の体調はようやく恢復《か...

2017-06-26  　薄　　暑　修子の誕生日は、遠野のそれより三カ月あとの、...

2017-06-26  　浮　　橋　毎朝、修子は八時少し前に家を出る。　瀬田のマ...

2017-06-26  　旅　　路　ゴールデンウイークの五月三日に、修子は安部眞...

2017-06-26  　短　　夜　ビルとビルとのあいだに春の暮れかけた空がとど...

2017-02-27  　　　　九　春が終り、再び梅雨の季節が訪れた。氷見子が病...

2017-02-27  　　　　八　新しい年が明けた。松の内も氷見子は田舎へ帰ら...

2017-02-27  　　　　七　時雨《しぐ》れて夕方になった。冷雨であった。...

2017-02-27  　　　　六　街だけ見ていると季節の移りが分らない。劇団か...

2017-02-27  　　　　五　氷見子が田坂敬介に近づいたのには特別の理由が...

2017-02-27  　　　　四　小さな台風が過ぎたことで残暑が消えた。朝方、...

2017-02-27  　　　　三　氷見子の足の裏の湿疹はその後、大きくなる様子...

2017-02-27  　　　　二　氷見子が宇月友一郎を知ったのは、二十歳の夏で...