返回首页

怪人与少年侦探-明智老师万岁

时间: 2022-02-07    进入日语论坛
核心提示:明智先生バンザーイ「小林君、そいつのピストルを、よく調べてごらん、たまがはいっているかね」 明智探偵が、みょうなことをい
(单词翻译:双击或拖选)
明智先生バンザーイ
 
「小林君、そいつのピストルを、よく調べてごらん、たまがはいっているかね」
 明智探偵が、みょうなことをいいました。
 小林少年は、床におちているピストルを、ひろいあげて、調べていましたが、おどろいたように明智先生の顔を見ました。
「たまははいっていません。このピストルはおもちゃです」
「やっぱり、そうだったか。ぼくの思ったとおりだ。おい、人形怪人君、きみは血を見るのがきらいなんだね。だから、ほんとうのピストルは、持たないことにしているんだね」
 明智探偵が、いみありげなわらいをうかべて、怪人の顔を見ました。
 怪人はそれを聞くと、ギョッとしたように、明智の目を見かえしましたが、そのまま、だまりこんでいます。
「きみは変装の名人だ。小林君に聞くと、葬儀車の中で変装したそうだが、それを聞いていなければ、ぼくでもだまされるところだったよ。それほど中村警部にそっくりなんだ。
 じつにうまい変装だ。こんなに変装のうまいやつは、日本にふたりといないはずだ。しかも、そいつは、おもちゃのピストルをつかった。血を見るのがきらいなんだ。どんなわるいことでもするが、人ごろしだけは、ぜったいにしないという大どろぼう。それもめずらしいね。おそらく、日本にただひとりかもしれない。
 ハハハ……、こんどは人形怪人とおいでなすったね。とほうもないことを考え、世間をびっくりさせて、よろこんでいる。そんなすいきょうなどろぼうは、ほかにいないよ。ねえ、二十面相君」
 それを聞くと、へやの中は、シーンとしずまりかえってしまいました。野村さんも、小林少年もあっけにとられて、身うごきもせず、明智探偵の顔を、見つめているのです。
 ああ、怪人二十面相、名探偵明智小五郎の、怪人二十面相。人形怪人が、あの二十面相だったとは。そのとき、シーンとしずまりかえったへやの中に、わらいごえが、ひびきわたりました。
「ワハハハハ……、明智君、しばらくだったなあ。いかにも、おれは二十面相だよ。そうでないといったって、君がしょうちするはずはない。君のことだから、おれの部下から、おれの正体をきき出しているにちがいない。だが、おれはまだ、きみにつかまるとはいっていないよ。きみはピストルをもっているが、それでおれをうつ気はない。血を見るのがきらいなのは、おれとおなじことだからね。さあ、そこをどきたまえ、おれはここからたちさるのだっ」
 二十面相は、明智をつきのけるようにして、ドアのほうへすすみました。そして、へやをとびだそうとしたのですが、なにを見たのか、ギョッとして、たじたじと、あとずさりをしました。
 ドアのそとから、ふたりの警官が、ヌーッと、はいってきました。ふたりとも、見あげるような大男です。
 このふたりは、明智が野村みち子ちゃんを、ここへおくりとどけるおりに、いっしょについてきた警官でした。いざというときに、あらわれるために、明智のさしずで、ろうかにまちかまえていたのです。
 それから恐ろしい、とっくみあいが、はじまりました。二十面相は、柔道三段のうでまえですから、なかなか、てごわい相手です。しかし、こちらはおおぜいです。ふたりの警官と、明智探偵と、小林少年や野村さんもてつだいましたので、五対一です。いくら二十面相がつよくても、五人にひとりでは、かないっこありません。たちまち手錠をはめられてしまいました。
 しばらくして、警視庁から、犯人の護送車がやってきました。そのころには、おそろしい水ぜめにあった井上君とポケット小僧も、元気をとりもどして、野村さんのうちへきていました。そして、小林少年といっしょに、げんかんのまえに立って、二十面相がつれていかれるのを見おくったのです。護送車がはしりだしたとき、三人はおもわず、声をそろえてさけびました。
「明智先生バンザーイ、少年探偵団バンザーイ」
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(1)
100%
踩一下
(0)
0%

热门TAG:
[查看全部]  相关评论