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パラサイト・イブ2-7

时间: 2019-07-27    进入日语论坛
核心提示:       7 利明は共焦点レーザー走査顕微鏡の前に座り、付属のマウスを操作して測定条件を入力していた。試料台の上には
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 利明は共焦点レーザー走査顕微鏡の前に座り、付属のマウスを操作して測定条件を入力していた。試料台の上には培養フラスコを置いてある。つい今しがた|Eve1《イヴワン》をローダミン123で染色したばかりだった。
 この数日で利明は聖美の肝細胞であるEveのクローニングを終えていた。利明はこのうち最も増殖力のあるクローンをEve1と名付け、これを幾つかの実験に使えるように増殖させておいたのだった。
 薬学部の二階にある共同実験室に、この春から共焦点レーザー顕微鏡が導入された。ACASULTIMAと《エイカスウルテイマ》いう最新モデルである。ちょっとした事務デスクほどもある大きな機械だった。左側に倒立顕微鏡が設置されており、右にはコマンドを入力したり解析データを呼び出すモニタが備え付けられている。レーザー照射管がその後ろにある。コンピュータはデスクの下に置かれていた。
 利明はEve1細胞に存在するミトコンドリアの構造を調べようとしていた。ローダミン123は細胞内のミトコンドリアを特異的に染める蛍光色素である。顕微鏡にセットしてある細胞はすでにこの試薬を反応させたものだ。ここにレーザー光を当てると、蛍光試薬が反応して、ある波長の光を発する。その波長のみを透過するフィルターを通して細胞を観察すれば、ミトコンドリアの姿が浮かび上がってくるというわけである。ただしこのACASULTIMAの画期的なところは、細胞のあらゆる部分に焦点を当てられるということにあった。細胞はそれ自体に厚みがあり、普通の顕微鏡で観察した場合、どうしても細胞全体にピントを合わせることができない。したがってシャープな解析像が得られないのだ。その問題を解決したのが共焦点レーザー顕微鏡である。この機械は細胞を上から下へ輪切りにしたような映像を何十枚もモニタに現してくれる。このあとコンピュータで画像解析処理をおこなえば、これらの映像を重層化させ、細胞の立体的な姿を浮かび上がらせてくれるのだ。三次元的な構造解析が望まれる神経細胞などの研究にこの機械は威力を発揮していた。
 利明が画面の下部をクリックしてスタートを指示すると、モニタに次々と画像が映し出されていった。黒いバックグラウンドの中のところどころに、細長い緑色の物体が浮かび上がる。細胞内のミトコンドリアである。
 データの読み込みが終わったところで利明は幾つかのコマンドを指定し、三次元プロットを画面に呼び出させた。
 鮮やかな画像がモニタに映し出された。その瞬間、利明は思わず声をあげていた。
 これまでに見たどんなミトコンドリアとも違う形状であった。複雑に伸展し、互いに融合しあい、細胞内で迷路を形作るかのように高度な三次元構造を取っていた。まるでエネルギーのスーパーバイウェイが細胞の中に建設されているかに見える。
 利明は胸の高鳴りを覚えながら、フラスコ内の別の細胞を選択し、同様の走査をおこなってみた。結果は同じであった。Eve1のミトコンドリアは信じがたいほどの形状変化を起こしていた。
 利明は解析結果をプリントアウトするとすぐに機械をシャットダウンし、五階の研究室へ戻った。ローダミン123で染色したEve1が、まだいくらか残っている。これを流動細胞光度測定機《フローサイトメーター》で解析してみようと思い立ったのだ。
 染色済みのEve1をフラスコから回収し、遠心洗浄する。そして緩衝液《バッファ》に懸濁したのち、利明はそれを持って再び共同実験室に戻った。フローサイトメーターの電源を入れる。しばらくしてモニタに初期画面が浮かび上がった。測定のための設定をおこなう。
 フローサイトメーターも細胞の蛍光強度を測定する機械である。機械の下に飛び出ているノズルに細胞懸濁液の入ったチューブをセットすると、細胞は機械の中に吸い込まれ、レーザー照射部分に送られる。この部分は非常に細い管で出来ているので、細胞はひとつずつ並んで管の中を通り、順番にレーザーを浴びることになる。レーザーが当たると細胞は蛍光を発する。蛍光は細胞がどれだけ蛍光試薬によって染色されたか、すなわちこの場合はミトコンドリアがどれだけ細胞の中に存在するかを示す指標になる。この機械は顕微鏡と違い、ひとつひとつ細胞の染色の度合いを定量的に測定してグラフにしてくれるのが特徴だった。
 利明はチューブをセットし、画面上のGOをクリックした。たちまちモニタに細胞の大きさを示す無数のドットがめまぐるしく現れる。その右に映し出されているヒストグラムに利明は目を凝らした。蛍光強度を示す棒グラフがちかちかと動いた。
「これは……」
 蛍光強度のレンジが最大にまで振り切れているのがわかった。細胞の中に通常では考えられないほどのミトコンドリアが存在することを意味していた。さきほどの顕微鏡による解析結果と考え併せると、このEve1は、細胞ひとつ当たりのミトコンドリアの量が増加しているうえ、その形状も顕著に変化していることになる。明らかにミトコンドリアの機能を制御する機構が異常をきたし、ミトコンドリアを必要以上に誘導していると考えられた。これほどまでに誘導を受けたミトコンドリアを報告している論文を、利明は知らなかった。凄《すさ》まじいとしかいいようがない。細胞自体が異様な増殖能を獲得していることから、遺伝子結合タンパク質の突然変異が起こっていることも示唆される。それが細胞内のミトコンドリアに影響を及ぼしている可能性が高い。
 利明の背筋にいいようのない興奮が閃《はし》った。
 いったい聖美の体の中で何が起こっていたのだろう。
 利明は解析結果をプリントアウトするとすぐに、駆け足で研究室に戻った。浅倉が自分の実験机《プラツツ》の前でDNAの抽出をおこなっていた。
「浅倉さん、ちょっと来てくれ」
 利明は半ば強引に浅倉を培養室に連れ込んだ。インキュベーターの中に入っているEve1のフラスコを見せる。浅倉は怪訝そうな表情をした。
「この細胞のメッセンジャーRNAを取っておいてくれないか」利明はフラスコを顕微鏡の下に置き、浅倉に細胞の様子を見るよう促した。「β酸化系酵素の誘導をノザンブロットで調べてみたい」
「……これ、なんの細胞なんですか?」
 浅倉はレンズから目を離して訊《き》いてきた。突然のことに戸惑っている様子だった。だが利明は細胞の素性については言葉を濁し、よその大学からもらった細胞だと説明しておいた。浅倉は納得のいかない顔をしたが、それ以上尋ねようとはせず、曖昧《あいまい》に頷いた。
 その夜、利明は久しぶりに聖美以外の夢を見た。
 夢の中で利明は小学生だった。半ズボンとTシャツ姿で、利明は畳に座り込みプラモデルを作っていた。扇風機が首を振り、一定の間隔をおいて利明の背中に生ぬるい風を送っていた。どこかで風鈴がかすかに音を立てた。額に汗が滲《にじ》んでいた。思い出した。そうだ、あの夏は暑かったのだ。
 利明はどちらかというと外でみんなと遊ぶより家で本を読んだり工作をしたりするほうが好きな少年だった。学習雑誌の怪獣図解などの読み物や、恐竜の図鑑を眺めているのが楽しかった。動物園や博物館へ行くのも好きだった。
 夏休みも終わりに近づいたその日、父に連れていってもらった科学博物館に奇妙なプラモデルが展示されているのを見つけたのだ。それはカニのプラモデルだった。水中で歩くカニの動作を研究する生物学者が、カニそっくりの動きができるロボットをつくったのだという。リモートコントロールで自由にカニを動かすことができるらしい。そのプラモデルが商品化されて売られているのだった。利明はそれに強く惹かれ、買ってもらった。そして早速それを作っているのだった。
 パーツが少ないこともあってか、さほど時間もかからずにカニは完成した。大きなハサミと足がついている。リモコンのスイッチを入れると中心部でモーターが回転し、カニはボルトで繋がれた関節をゆっくりと動かして八サミを振った。本当に潮を招くようだった。利明はうれしくなって別のボタンを押した。足がかしゃかしゃと交互に動き、横に歩いてゆく。水族館の水槽にいる本物と、それは全く同じ動きだった。利明は夢中でカニを家中に散歩させた。
 そして不意に、利明はカニがこれだけの単純なパーツで動いていることに気づき、はっと息を呑んだ。小さなモーターひとつで本物のカニを真似することができる。生き物というのはとても単純なものなのだろうか。
 しかしそうは考えられなかった。何年か前におたまじゃくしを飼ったときのことを思い出したのだ。後ろ脚が生え、前足が生え、しっぽがなくなってゆく様子を、毎日利明はどきどきしながら見つめていた。あれはロボットでは到底真似できない。
 生き物というものが、すごく不思議なものに思えた。
 そして、モーターもないのに動いている自分が、すごく不思議だった。
 部屋の隅には去年の夏休みにつくった走馬灯が転がっている。文房具屋から木工用のベニヤ板やセロハンなどを買ってきて、夏休みの自由工作として作ったものだった。夜、利明はその走馬灯を持ってベランダに出た。中に蝋燭《ろうそく》をいれて火を灯すと、上に備え付けられた紙のプロペラがゆっくりと回転し、それに連動してセロハンの筒が回り出した。どこか紫がかった闇《やみ》の中に、赤や緑色をしたゴジラのシルエットが浮かび上がり、静かにくるくると動いた……。
 やがて中学、高校と進むにつれ、利明は生き物がDNAというものによって制御されていることを知った。その構造があまりにも完壁《かんぺき》なことに、利明は純粋な驚きを感じた。なぜ生命はこんなにもきれいに遺伝暗号を設計することができたのか、そしてなぜこんなにも多様な生命の変種をそれほどまでに単純な構造で表現することができたのか、不思議でならなかった。
 突然、夢が場面転換した。気がつくと利明は研究室にいた。しかしそこは全体的に薄ぼんやりとしており、なんだか古臭い感じがした。そういえばペプチド合成機もサーマルサイクラーも見当たらない。時代がかった大きなカラムが何本もプラッツの上に置かれている。利明はそこが昔の第二研究室だとわかった。利明が四年生で講座に配属された年の光景だった。
「きみにはミトコンドリアをテーマにしてもらおうと思う」
 まだ若く生気に溢れる石原教授は、利明を呼び出してこういった。利明が生体機能薬学講座に入る前年に赴任してきたばかりで、教授は新しいテーマを模索しているところだった。
「いまはまだ核遺伝子のことしかどの研究者も考えていないけどね、近い将来それだけじゃ生命の本質が語れなくなる。細胞の中にも社会があるはずだ。その社会の中のどこか一部がおかしくなっても秩序は保てない。もっと全体を見る必要があると思うんだ。どうだい、永島くん。きみ、やってみないか。どんどんアイデアを出して欲しい」
 たちまち利明はミトコンドリアにのめり込んだ。DNAの構成ひとつをとっても核とは全く異なっており、すべてが新鮮だった。それまで授業で習ってきた生化学や遺伝子の知識を超えた未知の世界がそこにはあった。自分がこの領域を切り拓いていく、そんな興奮が利明の胸を高鳴らせた。
 くるくると回る走馬灯のように、ミトコンドリアが音も立てず回転していた。ミトコンドリアは幾つも絡まり合いながら巨大な塊を形成していた。ぐるぐると回っていた。マグリットの石のようにそれは空中に浮かび、黒い影を落としながら、ゆっくりと、そして悠々と、回転を続けていた。利明は夢の中でその姿を見上げていた。それは太陽の光を遮り、ほとんど闇のような形しか識別できなかった。利明は足元がともすれば地面から離れ、その闇に呑み込まれそうになるのをかろうじて堪えながら、いつまでもその姿を見上げていた。
 
 Eve1の解析は順調に進んだ。
 知らぬ間にカレンダーがめくれ、八月に入っていた。暑い日が毎日続いていた。校舎の周りを囲む樹木の葉が強い陽射しを鏡のように眩しく照り返し、それが研究室の窓ガラスを射抜いて部屋の中を蒸し上げる。クーラーの効かない薬学部では、すべての講座でたちまちのうちに研究が停滞していった。四年生は大学院の試験勉強のために休みに入り、それが停滞に拍車をかけた。利明の所属する講座も途端に閑散となり、緊張感が目に見えてなくなっていった。研究室には利明と浅倉だけが残された。だが利明にはそんなことは関係なかった。熱気の籠《こ》もる研究室で、利明は浅倉に指示を出しながらEve1の分析に没頭した。
 ノザンブロットやRT−PCRによる解析結果から、Eve1は顕著にβ酸化系酵素を誘導、発現していることが明らかになった。
「こんなの初めて見ました」実際に実験をおこなった浅倉は、データを利明に見せるとき興奮を隠せなかった。
「クロフィブレートを入れたってこんなに誘導はかかりませんよ。最初からこんなにバンドが出るなんて、いったいこの細胞はどうなってるんですか?」
 浅倉の示す写真には、黒々とした大きなバンドが映っていた。酵素のメッセンジャーRNAが増加していることを示している。
「クロフィブレートか……」利明はそう眩き、浅倉の顔を見た。
「こいつのレチノイドレセブターの発現量を調ベてみよう。それから、培地にクロフィブレートを入れてみるんだ。増殖能とミトコンドリアの形状を見て、それに移行《インポート》実験だな。どのくらい移行が促進されているか、ちゃんとデータを出しておこう。ところで、浅倉さん、いつから休みをとるのか教えてくれないかな」
「いえ……」浅倉は少し笑みを浮かベ、首を傾げた。「今年は卒業ですから……休みは取らないで実験しようと思ってますけど」
「それならもうすこしこの実験を進めることにしよう。九月の学会の準備は今月の終わりになってからで大丈夫だろう。もうデータは揃っているからね」
「わかりました」浅倉がこっくりと頷《うなず》いた。
 利明はEve1を培養しているフラスコに、様々なペルオキシゾーム増殖薬を添加してみた。ペルオキシゾーム増殖薬とは、文字どおり細胞の中のペルオキシゾームという細胞小器官《オルガネラ》を増殖させる物質である。その代表例がクロフィブレートという高脂血症用薬だ。しかし同時にこれらの物質は、ミトコンドリア内のβ酸化系酵素を誘導させたり、ミトコンドリア自体の形状を変化させることを、利明はすでに学生時代の実験で明らかにしていた。もともとミトコンドリアが誘導されているEve1にこれらの物質を与えて、さらに誘導を促進させてやろうというあけであった。
 結果は予想どおりだった。Eve1のミトコンドリアはクロフィブレートの添加によって凄まじいまでの伸展を見せ、酵素の発現は莫大なものとなった。酵素のミトコンドリアへの移行作用は当然のことながら顕著に促進された。あとは遺伝子レベルで詳細に誘導機序を検討することになる。ミトコンドリアの増殖機序は、このEve1によって必ず解明される、利明はそう確信した。
 
「来たぞ!」
 緑色の郵便袋からそれを取り出す瞬間、利明の胸には熱い興奮が沸き起こっていた。
『nature』という文字が袋の中から現れた。そのすぐ下に「INTERNATIONAL WEEKLY JOURNAL OF SCIENCE」という活字が見て取れる。浅倉が利明の肩越しに期待にあふれた表情でじっとそれを見つめている。利明は袋を破るようにして雑誌を取り出した。エスニックな壁画写真が印刷された表紙が目に眩しい。そこには特集記事の題名なのだろう、「Science in Mexico」と大きく印刷されており、そしてその下にはやや小さい字で「Approaches to mitochondrial bignesis」とあった。
 あわてて利明はページをめくり目次を開いた。「LETTERS TO NATURE」の部分を指でたどる。ミトコンドリア関係の論文がふたつ並んでおり、目的のものは後のほうにあった。
 ぺージ数を確認してそこを広げる。ゴシック体の文字が目に飛び込んでくる。
「やった!」浅倉が歓声をあげていた。
 利明は体の中で熱い思いがじんと音を立てるのを感じた。自分の論文だ。自分が書いた論文が『ネイチャー』に載っている。利明と浅倉、そして教授の名がそこにはちゃんと印刷されていた。すでに別刷《コピー》は郵送されてきてはいたが、こうして雑誌を手に取って見るのとでは興奮が全く違っていた。昨年投稿したミトコンドリアに関する論文が、いまこうして『ネイチャー』の一部になっている。浅倉が喜びの声を上げながら体をつけるようにして利明の手元を覗き込んでくる。
 やったぞ、と利明は心の中で叫んだ。
 自分の論文が『ネイチャー』に載った。それも小特集の一部だ。だがいまの自分の研究はそれだけではない。いま現在、Eve1が素晴らしい結果を出し続けている。Eve1の研究結果もいずれ世の中にインパクトを持って迎えられるはずだ。すべてが信じられないほどうまくいっていた。完全に自分の研究は軌道に乗ったのだ。これで世界の第一線の仲間に入ることができる。
 どおん。
 体が震えるほどの大きな音がして、紫の花火が薬学部の頭上に開いた。
 ばらばらと硝煙が利明たちへ降り注いでくる。
 薬学部が建つ丘の脇を流れる川べりで、花火大会がおこなわれるのだった。薬学部はそこから打ち上げられる花火を観賞するのに絶好の場所であった。その夜利明は浅倉や講座に残る他の学生、職員とともに校舎の屋上へ上がった。
 よく晴れた夜空を覆い尽くすように、巨大な菊型の花火が炸裂した。手を伸ばせば届きそうなほどの近さだった。光の玉が一瞬のうちに視野いっぱいにまで広がってゆく。きらきらとした火の粉が今にも顔面へ降りかかってきそうだった。横に目をやると、浅倉佐知子が瞳を大きく開けて空を見つめていた。花火が赤や緑へと色彩を変えるたびに、菊や滝が空一面に広がるたびに、浅倉の頬は様々な色に変化していった。
 利明は浅倉とともに缶ビールをあけ、満天の花火を見上げながらそれを喉に流し込んだ。浅倉が目を輝かせて利明に寄り添い、感激の言葉を伝えてくる。利明も笑顔で頷き返した。煙の匂いが立ち込めていたが利明には気にならなかった。まるで花火は『ネイチャー』に論文が掲載されたことを祝福してくれているようだった。そしてそれは同時に、聖美の細胞がこれから自分の研究を一気に飛躍させることの前祝いでもあるような気がした。この喜びを聖美と分かち合いたかった、利明はそう思った。それだけが残念だった。聖美に『ネイチャー』を見せたかった。この花火を聖美と一緒に仰ぎたかった。
 どおん。心臓の鼓動が花火の爆音と重なり、利明は自分の皮膚がびりびりと波打つのを感じていた。
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