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美女入門91

时间: 2019-07-30    进入日语论坛
核心提示:ナイスバディとインランの法則 神さまというのは、本当に不公平だと思う。気に入った女のコにはキレイな顔を授けてあげて、同時
(单词翻译:双击或拖选)
 ナイスバディとインランの法則
 
 
 神さまというのは、本当に不公平だと思う。気に入った女のコにはキレイな顔を授けてあげて、同時にキレイなボディもあげるんだものねぇ……。
「アンアン」の神田うのちゃんの写真を見て、みんなそう思ったに違いない。
 私のところにはよく「週刊ポスト」「週刊現代」「週刊宝石」といったオジさんの週刊誌が送られてくる。私はもちろんちゃんと読んでる。これらの週刊誌には必ずヌードグラビアがあり、
「ついにあのアイドルが脱いだ」
 という企画がある。まだそんなに落ち目でもないタレントさんや女優さんが裸になっているのだが、みんなため息が出るぐらい綺麗なのである。ハズレがまるっきりない。おっぱいは大きいし、ウエストはくびれてるし、おヘソの形もカッコいい。もちろん一流のカメラマンが腕によりをかけ、最高のライティングで撮っているということもあるけれど、何よ、何なのよ、これは。顔が可愛いけど、体がブスのコなんか、この世にひとりもいないんじゃないだろうか、と思わせるぐらい。
 あ、そういえばある美人女優のヌードがあったっけ。�貧乳�なんて書いてあったけれども、私の友人はあの写真を見て安心したんだそうだ。
「よかった……。どんな綺麗な人でも体がいけてないっていうことがあるのねぇ……」
 しかしあれは例外だから、女性の心をうったのかも。今週も「フライデー」を見ていたら、
「ついに清純派女優が脱いだッ」
 という見出しがあった。このコはまあまあの人気の女優さんだけど体がすっごく素敵。撮影場所はどこかの南国のホテルであるが、ベッドの上で裸になり体をくねらせている。つまり男の人の妄想をかきたてるポーズをとっているわけであるが、色っぽいというよりも、ただただ美しい。強い光にも負けないぐらいの真っ白い肌、長い足、そう大きくはないけれどうんと形のいいおっぱいにピンク色の乳首……。私はもし自分が男で、こんな女のコと一緒に旅行していたらどんな気分かしらと考える。嬉《うれ》しくて幸福で、一日中裸にして飽かず眺めているのではなかろうか。
 そこへいくと……。私のことなんか誰も知りたくはないだろうけどさあ、まあ話の流れとして言うと、この頃お腹の肉のつき方がすごい。今までもすごかったが、そんなもんじゃない。ニンシンして膨れた分が脂肪になっているのだ。根性のある人なら、必死にトレーニングして直すのであるが、とにかく私は忙しかった。仕事に引っ越しと重なり、気がついたら自分でも「ヒェーッ」と悲鳴をあげたくなるようなボディになっているではないか。
「もうこんなカラダになったら、おしまいよね……」
 私はシュンとして夫に言った。
「もうキムタクに口説かれたとしても、絶対に断ると思うわ、ワタシ……」
「そんなことあり得ないことだから、心配しなくってもいいよ」
 と夫は冷笑を浮かべて言ったものだ。
 そういえば、テツオにもこうバカにされたっけ。
「あんたって、まるっきりインランの気がない人だね」
 なんと失礼なことを言うのだろうか。私だって独身時代、恋人がいた時はそれなりのことがあった。彼と旅行に行く前になんかはさ、そりゃあ死ぬ気でダイエットをしたもんだわ。
 私は思うのであるが、ナイスバディへのプロセスとインラン度というのはやはり正比例していくのではなかろうか。やはりダイエットがうまくいっている時というのは、人間、大胆になるものではなかろうか。
 カッコいい顔と体を持っていることで有名なある女性(芸能人ではない)と対談した時のことである。場所はホテルのスイートルームであった。彼女は懐かしげにあたりを見まわたした。
「前にここのバスで、彼と泡だらけになりながらシャンパンを飲んだことがあるわ」
 ああ、なんていいんだろうと、私は涙が出るぐらい羨《うらや》ましかった。体に自信がないばっかりに、私は女としてすごくつまんない人生を送っているんだなあと悲しくなった。
 女優さんやタレントさんがすべてインランだとはもちろん思ってはいないけれど、ああいうボディを持っていたら、有効利用したくなるのが人間というものではなかろうか。男の人にもうんと喜ばれるだろうし、人のためにもなる。いいな、いいな。私が若い頃、年上のお姉さまたちに叱られた。
「あなたももっと遊ばなきゃダメよ」
 でも私、体に自信が……と答えたところ、ハハハと笑ってこうおっしゃったっけ。
「そんなもん、電気を暗くすりゃいいのよ」
 が、男の人に言わせると、どんなに暗くても、出るべきところは出てるか、ヘンなところにぜい肉がついてないか、感触でちゃんとわかるんだそうだ。長いことそれで誤魔化せると思った私はバカだった。それに男の人も優しかったのね……。
 ちょっと前までセックスというのは闇の中で行われていた。が、最近は部屋の明度がぐっと上がったような気がする。これはおそらく、性に対する意識の変化と、何よりも女のコのボディに対する自信から来てるものであろう。みんな「もしキムタクに口説かれたら」という意気込みで頑張ってるものね。
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