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遠野物語104

时间: 2019-08-25    进入日语论坛
核心提示:一〇四 小正月の晩には行事はなはだ多し。月見といふは六つの胡桃《くるみ》の実を十二に割り一時に炉の火にくべて一時にこれを
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 一〇四 小正月の晩には行事はなはだ多し。月見といふは六つの胡桃《くるみ》の実を十二に割り一時に炉の火にくべて一時にこれを引き上げ、一列にして右より正月二月と数ふるに、満月の夜晴れなるべき月にはいつまでも赤く、曇るべき月にはすぐに黒くなり、風ある月にはフーフーと音をたてて火が振ふなり。何遍繰り返しても同じことなり。村ぢゆういづれの家にても同じ結果を得るは妙なり。翌日はこの事を語り合ひ、たとへば八月の十五夜風とあらば、その歳の稲の苅入れを急ぐなり。
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