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愛人の掟 17

时间: 2019-10-18    进入日语论坛
核心提示:第14条 一泊するのは年に数回のイベントにすること不倫の恋をしていて不自由なことはいろいろあるけれど、おそらくその何番目か
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 第14条 一泊するのは年に数回のイベントにすること

不倫の恋をしていて不自由なことはいろいろあるけれど、おそらくその何番目かにあげられるのは、彼と朝までずっと一緒にいられないこと。彼の仕事の都合や家庭環境によって、「終電車までに」帰るのか「明るくなるまでに」帰ればいいのかの違いはあっても、ふたりで朝のコーヒーを飲むわけにはいかない。彼が帰ってしまったあと、急に広く感じられる部屋でひとり、涙をこらえているときほどせつない瞬間はないかもしれません。
だからこそ、彼と初めて朝を迎えたときのことは一生忘れられないでしょう。彼があなたの家に泊まったのか、記念の一泊旅行だったのか、シチュエーションは様々でも、これが毎日だったらどんなに幸せかしら、と思う気持ちは誰も同じ。でも、彼との一泊は、あなたに幸せだけでなく、同じ量の悲しみも連れてくることを忘れてはいけない。
人間というのは常に贅沢に出来ているものである。最初の一泊は、もうこれ以上何もいらないと思うくらい満たされた目覚めだったに違いない。でも、何度かくり返すうちに、彼が家に帰ってしまうのが耐えられないほど寂しく思えてくる。毎日彼と朝を迎えられないことがとてつもなく理不尽な気がしてきて、あなたの被害者意識が一気に高まる。こうなると、彼と一泊できる幸福感より彼と一緒になれない不遇さのほうが強くなって、かえってあなたがいたたまれなくなってしまう。
彼の仕事が不規則で、外泊がわりと容易だという場合でも、大喜びでしょっちゅう彼を家に泊めるのは危険。そんなことをしても何も建設的なところがないし、結局自分の生活を乱されてあなたに余計なストレスがかかるだけ。それに、彼は家の人に何らかの嘘をついてあなたとひと晩過ごすわけですよね。「徹夜で仕事だった」とか「朝まで飲んで会社に泊まった」とか「急な出張で」とか、そんなことを月に何回もするような男性だったら、喜ぶどころか、信用しないほうがいい。
彼と一泊するのは、年に何回かしか訪れないイベントにすること。ごくたまに彼と一泊できるチャンスがあったら、どこかに小旅行に出かけたり、遠出が無理ならホテルを予約するなど、なるべくあなたの部屋以外のところで過ごすのがベター。あくまでも、彼と朝を迎えるのは日常的なことではなく、とても特別なことなのだという意識で。また、一泊以上の旅行は避けること。彼とずっと一緒の時間が長びけば長びくほどあなたは離れがたくなり、旅の終わりがこの世の終わりになってしまう。彼との一泊は、滅多にない神様からのプレゼントと思ってこそ、何にも代えがたい素晴らしい時間になるのだから。
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