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愛人の掟 36

时间: 2019-10-18    进入日语论坛
核心提示:第33条 結婚の二文字は絶対に口にしないこといわゆる結婚適齢期を過ぎても結婚していない女性たちに向かって「結婚願望なんてな
(单词翻译:双击或拖选)
 第33条 結婚の二文字は絶対に口にしないこと

いわゆる結婚適齢期を過ぎても結婚していない女性たちに向かって「結婚願望なんてないんでしょう?」とか、「きっと独身主義なんですよね?」なんて言う人は多いでしょう。でも、大抵の場合こんな質問は見当違いもいいところ。どんなに独身生活を楽しんでいる女性でも、本心ではいい結婚をしたいと思っているもの。不倫の恋をしている女性たちも、心の中では叫び出したいくらい、彼との結婚を望んでいるはず。それはとても自然なことだし、誰かを強く愛したなら当然湧き上がってくる願望である。
でも、実際それを口に出すかどうか、ということになると、ずいぶん迷う女性が多いのでは。女性のほうから言うのはとても勇気がいるし、でも彼が何と答えるか、本当の気持ちを知りたい。しかし、ここでの正解は、決して口にしてはいけない、である。「奥さんと別れてわたしと結婚して」なんて台詞は映画やドラマの中のお話。彼のことを本当に愛しているのなら、何があってもこれだけは言っては駄目。
なぜなら、彼があなたの望みに何もこたえられないのがわかりきっているからである。そんなことを言われて、ああそうか、じゃあそうしようか、という男性がどこにいると思いますか? あなたの結婚したいという気持ちなど、彼は痛いほどわかっているのだ。でも、それをずばり言葉にされてしまうと、こそこそと退散するしかなくなってしまうのだ。優柔不断だとかはっきりしないとか、そんな文句をぶつけて何か言わせようとしても、それが男という動物なのだから仕方がない。男が優柔不断だからこそ不倫の恋が成り立っているのだから、そこを白黒はっきりさせよう、なんて考えるのが間違いなのだ。どうしても白黒はっきりしなきゃ気がすまないの、と言うのなら、今すぐ彼と別れて今後一切不倫の恋などするものかと決意するしかない。
不倫の恋は、はっきりさせたらそこで終わってしまうのだ。曖昧なグレーゾーンを残しておかなければ、彼は居場所がなくなってしまうのである。あなたの「奥さんとわたしとどっちが大切なの」とか「いつ離婚してくれるの」などという質問に、彼が答えられる言葉はただひとつ、「わからない」なのである。男性はこの「わからない」という言葉を使うことで必死にこのグレイゾーンを守っているのだ。彼の「わからない」という言葉が、あなたへの精一杯の誠意と愛情だということをわかってあげてください。その胸中を察することなく、これ以上しつこく彼を困らせるだけの質問をしていれば、彼は追いつめられてあなたのもとを去っていくしかなくなってしまうのだ。
彼を心から愛していて、まだこの恋を終わりにしたくないと願うのなら、結婚の二文字は絶対に口にしないこと。結婚して、というはっきりした台詞だけでなく、結婚に関する話題はすべて避けること。たとえば「昨日親友が学生時代からの彼と結婚式を挙げてね」とか「今年になって急に見合いの話がたくさん来て困っているの」とか「姉の家に子供が生まれたのよ」とか、あなたは何気なく話したつもりでも、彼にとってあまり気持ちのいい話題ではない。男性は女性の何倍もナイーブで傷つきやすいのだから。
逆に無理をして「わたしは結婚しない主義だから気にしないで」なんて言う必要もない。そんな台詞を聞いてああよかった、と安心するほど男だって単純ではない。強がった発言でもそれが結婚に関することであれば、男性にとって結婚をせまられるのと同じ意味なのだ。また、偶然を装って無理やり自分の親に彼を会わせて、何らかの約束をさせようとしたりするのももってのほか。男の人は強制されるのが何より嫌いなのです。
あなたが結婚に関する言葉を口にした途端に、彼とのかすかな可能性も永遠に消えてしまうことを忘れずに。あなたが一切結婚の話をしなければ、彼はあなたを健気に、可愛らしく思って、さらにもっともっと愛してくれるはず。結婚をせまって嫌われるより、そのほうがずっといいと思いませんか?
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