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糸井重里の萬流コピー塾92

时间: 2019-11-08    进入日语论坛
核心提示:今週は出来がよいゾ さて、宿題は「ゲートボール」であった。いま、私の手元に「ゲートボール入門」という本があるのだが、出版
(单词翻译:双击或拖选)
 今週は出来がよいゾ
 
 さて、宿題は「ゲートボール」であった。
いま、私の手元に「ゲートボール入門」という本があるのだが、出版社名は書かない。自分の不親切さを楽しむだけのゆとりが、いまの私にはあるからである。
この本のなかには、「体験記」がある。この「体験記」のタイトルが、もう、あきれるほど今回の「模範コピー」になっちまっているので驚くのだ。
『生命のあるかぎり、やり続けたい』
『入梅どきになると出る腰痛が治った』
『中年の体に戻ったと言われて』
『物事の判断力がよみがえった』
『夫婦和合に役立つゲートボール』
『兄弟よりも親しい友人が十人以上も』
等々、(梅)や(竹)になりそうなコピーがふんだんに並んでいる。
さすが、体験に裏打ちされたコピーは強い。これらに伍してゆくには萬流塾生諸君もちょっと苦戦するかもしれない。
では、萬流コピー塾の作品はどうか。
・熊野雅紀『うちのおじいちゃんは、この頃、なにかというと“ないす”とか“どんまい”とかいいます』(竹) なんだ、うまいじゃないか。
・箟雅明『土曜日の朝、ぼくはあの人たちのカチンで目がさめる』(梅) あの人たち、という愛憎なかばする表現が効果的である。
・米川民佳子『アイコ76歳』(梅) ないすっ!
・松村典子『おシゲちゃん、かわったのは苗字だけなんだね』(梅) ないすないす。
さすがは私の塾生たちじゃ。
さらに、探してみる。
・大塚清夫『日本には、村の数だけアテネがある』(梅)
・上田逸夫『これにうつつをぬかして親の死に目にあえなかったやつはいない』(竹)
・冨士栄秀也『飽きるか、死ぬか』(松) なんて、みんなうまいんだ。
しかし、ここで読者は気付くはずだ。塾生たちの「ゲートボール」に対するクールな視線に。最初に並べた「体験記」の見出しコピーが、「入信後」の視点で書かれていたのに対して、塾生たちのアプローチは、すべて異教徒の視点からのものばかりなのである。
もう少し続ける。
・口隆男『息子の嫁と|門玉《もんたま》したい』(毒) バカッ!
・稲葉稔『スポーツの後に』(梅) いいじゃない。
・中新田育子『オデンのタネには欠かせませんっ!』(毒) 実に(毒)らしい(毒)だったな。
・宮崎滋『ぱこーん』(梅)
・隈田正樹『怒濤の後片付け』(梅) よくわからんが、わかる。
・田尻典夫『茶色い歓声』(梅)
・秋葉武郎『わしらのたくらみ』(松) 渋味、深味があって、印象に残る名コピーであった。このまま大胆なコピーとして実用にも使える。要するに、老人を「笑う」だけでは、まだ若い! のである。大友克洋の名劇画「童夢」を|髣髴《ほうふつ》とさせるキャッチフレーズであった。すごい。しかも、これは、「体験者」には絶対に書けない。秋葉君は期待の新星である(可能性もある)。
・橋本光司『土踏まずの快楽』(梅) これは、「知ってる感じ」で入った。
・山下洋輔『ゲーテベーレと呼んでけれい!』(梅) 家元は、これには大笑いした。かつて、こういう“江戸弁”という喋り方をしてピアニストの山下洋輔さんたちと遊んでいたことがあったからだ。そして名前を見たら、山下洋輔(職業|江戸っ子《エデツケ》)とあった。不覚であった。家元、これを恥じて山下君を「仁王」に任命する。
「家元、またそんな新しいものを……」
だって、塾の前に「仁王」がいたらカッコイーじゃないか。「萬慶作」とか言っちゃってさ。
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