□離れの入り口
————そういえば、おかしな夢を見た気がする。
自分がネコの呪いにかかって屋敷を探検する夢だ。
「…………う」
思い返すと散々な目にあったワケだけど、最後にはこの離れで何かを見つけたんだったっけ。
「……たしかこのあたりの壁に……」
隠し棚のようなものが————
□離れの入り口
「あ、ホントにあった」
地面スレスレ、ネコの視点でなければ気が付かないような位置。
板ばりの壁は引き出しのようにスライドして、中には鍵が一つ納まっていた。
地面スレスレ、ネコの視点でなければ気が付かないような位置。
板ばりの壁は引き出しのようにスライドして、中には鍵が一つ納まっていた。
「……鍵だ。これって何処の鍵だろう……」
ま、とりあえず持っていて損はない。
古びた鍵をポケットにしまって、当初の予定通り縁側へ日向ぼっこをしに移動した。
ま、とりあえず持っていて損はない。
古びた鍵をポケットにしまって、当初の予定通り縁側へ日向ぼっこをしに移動した。