返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

海嶺89

时间: 2020-02-28    进入日语论坛
核心提示:再び重右衛門日記八月十日夜に至りて、久吉言う。小野浦の海に、時折火の玉飛びたり。されどこの大海にては見しことなし。如何《
(单词翻译:双击或拖选)
 再び重右衛門日記

八月十日
夜に至りて、久吉言う。小野浦の海に、時折火の玉飛びたり。されどこの大海にては見しことなし。如何《いか》なる故《ゆえ》にやと。音吉も故里を思いて言う。夏ともなれば、浜に櫓《やぐら》を立て提灯《ちようちん》を数多吊《あまたつ》るしたるなり。この灯《あか》りを慕いて蟹《かに》寄りきたり、女も子供も手桶《ておけ》に拾いたりしと。
目をつむれば、故里《くに》の山、家、人など、まざまざと目に浮かぶに、ああ再び見《まみ》ゆる日のありやなしや。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%