ママコナ(ゴマノハグサ科ママコナ属)
北海道南部、本州、四国、九州、朝鮮半島南部に分布し、山地の林のへりなどの乾いた場所に生える、一年生の半寄生植物である。茎は直立し高さ30〜50、まばらに枝わかれし、日当たりのよい所に生えるものは赤紫色となる。葉は対生し、長卵形で先はするどくとがり、全縁で短い葉柄をもち、長さ3〜6、幅1〜2.5。夏、枝の先に白い軟毛が密生した花穂を作る。包葉は葉状で小さく、毛状に長くとがった鋸歯をもつ。包葉のわきごとに1個の紅紫色の花を開く。萼は鐘形で先は4裂し、裂片は狭三角形で鋭くとがる。花冠は長さ16〜18、長い筒部をもち、先は2裂して唇形となり、上唇はかぶと形でへりに軟毛が生え、下唇は横にひろがって先が3裂し、基部に2個の白色の斑紋がある。果実は長卵形のさく果で先がとがり、黒褐色の2個の種子をもつ。日本名は飯子菜で、若い種子が米粒によく似ているのでいう。