「すぐにげて!」の文字がテレビ画面に映る。また大きな津波が来るのかと胸がざわつく。きのうの早朝に起きた地震で、東日本沿岸で広く津波が観測された。
“立刻避难!”的字样出现在了电视画面上。难道又会发生大海啸吗?我内心躁动不安。由于昨天清晨发生了大地震,在东日本沿岸观测到了大范围海啸。
宮城や福島などで多くの人が高台へと避難した。東日本大震災を経験した人たちの声は切実そのものだ。「もう津波で何も失いたくない」「着の身着のままで逃げた」。今のところ、それほど大きな被害はないと聞き、少し安堵(あんど)する。
在宫城和福岛等地,很多人都去了高处避难。经历过东日本大地震的人们,说出的话句句血泪,“不想再在地震中失去什么了”;“穿着这身衣服就逃出来了”。目前听说没有发生大的损害,这稍微令人安心了点。
「地震って、ほんまにいつ来るか分からない。日頃から意識をもっておかないと」。そう話したのは高知県立大方(おおがた)高校1年の今村琳花(りんか)さんだ。高校のある黒潮町で25日から始まる津波防災のための高校生サミットで議長を務める。最大で34メートルの津波が想定される沿岸の町だ。
“地震啊,不知道什么时候回来。每天都必须有所警觉,不然……”,高知县县立大方高中一年级学生今村琳花同学如此说到。他从25日起在学校所在的黑潮町担任海啸防灾高中生大会的议长。沿岸的城镇预估海啸最大将达到34米高。
今年から11月5日が「世界津波の日」となった。江戸末期の津波避難の逸話に由来する。いまの和歌山県の実業家が、稲わらに火をつけ人びとを高台に導いて救ったという。津波の日にちなんで世界中から集う若い人たちに、話し合ったことを広く発信してほしい。
今年开始,11月5日被定为“世界海啸日”。其来源于江湖末期关于海啸避难的一则故事。据说在现在的和歌山县内,有一些实业家点燃谷壳引导人们向高处避难。希望以海啸日为契机,能与来自全世界的年轻人进行广泛而充分的交流。
防災意識を高めるための取り組みは一歩一歩進んでいる。それでも、きのうの避難では自動車の渋滞が生じ、人びとの流れを止めた。お年寄りが短い時間で逃げることの難しさも見えた。すぐに逃げるために何が必要かを考えたい。
为提高防灾意识而做的工作正在一步步推进。即便如此,在昨天的避难中还是发生了汽车拥堵,造成了人们疏散的停滞。从中也可以看到老年人要在短时间内逃出来存在困难。为了能让他们及时出逃,我们还要做些什么呢?
東日本大震災から5年8カ月がたったが、この地域の地震活動は続いている。いまだ「災後」にあることを胸に刻みたい。次の巨大地震が起きる前の時間を生きていることも。
距离东日本大地震已经过去了5年零八个月。这一带的地震活动仍在持续。希望我们仍要铭记现在依然是“灾后”。目前的平静只是下次大地震的前奏,希望我们也能牢记这点。