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大伴家持 跌宕人生

时间: 2017-05-25    进入日语论坛
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つい先日、富山市の「高志(こし)の国文学館」で開催中の「官人大伴家持(つかさびとおおとものやかもち)」展を見た。来年、生誕1300年を迎える奈良時代の歌人の人物像を朝廷でのキャリアからたどるという意欲的な試みだ(6月5日まで)。
 
前不久,我参观了在富山市“高志之国文学馆”举行的“官员——大伴家持”展。本次展览的目的是从朝廷的经历来追溯这位于明年即将迎来诞辰1300周年的,奈良时代的,诗人的一生。
 
〈春の園紅(くれない)にほふ桃の花下照(したで)る道に出(い)で立つをとめ〉。万葉集を編纂(へんさん)したとされる家持の代表作である。とかく恋愛に忙しかったとか、左遷続きだったとかいう印象がある。
 
“春の園紅にほふ桃の花下照る道に出で立つをとめ”(春日桃花开满园,游人痴立花蹊侧)。该诗是这位编撰万叶集的家持先生的代表作。或是忙于恋爱,或不断被贬官,人们对他的印象大多止步于此。
 
だが中西進館長(87)は「実態とかけ離れた虚像です」という。「文学にかまけたわけでは決してない。現実政治に生涯をかけて真正面から取り組んだ名門貴族でした」。
 
但是馆长中西进先生(87岁)却说:“这根本就是不符合实际的虚假印象”;“他绝没有沉溺于文学。他是一位出生名门的贵族,他的一生都与现实政治紧密相关。”
 
地方官として派遣された北陸や山陰では管内巡視に励んだ。司令官として赴いた東北でも蝦夷(えみし)制圧という難しい任務に力を尽くしている。「一言でいえば円(まど)かな人。ヒューマニズムを重んじ、良心的でした。その分、台頭する藤原一族から圧迫されました」。
 
他曾被派至北陆和山阴地区担任地方官,在那里他勤于政务。他还被委托为指挥官奔赴东北地区负责镇压虾夷这项艰巨的任务,为此他呕心沥血,竭尽全力。“一言蔽之,他为人稳重。他重视人文主义,关心他人。但另一方面,他也遭到崛起的藤原一族的迫害。”
 
桓武天皇に対する謀反事件で関与を疑われ、京外へ追放される。復帰をはたしたが、家持の死後すぐに起きた重臣暗殺事件では首謀者にされる。田地を没収され、息子は隠岐へ流されてしまう。
 
因为被怀疑涉嫌针对桓武天皇的谋反事件,他被流放出京。虽然最后官复原职,但在家持死后马上爆发的重臣暗杀事件中,他被认为是首犯。封地遭到没收,儿子也被流放至音隐岐。
 
〈うらうらに照れる春日(はるひ)にひばり上がり心悲(がな)しもひとりし思へば〉。ヒバリの舞う、うららかな春でさえ人は愁いを感じる。名高い秀作も、朝廷内で後ろ盾を失った苦難に思いをはせると、孤立を嘆いた政治の歌のように響く。勢いに乗る藤原氏、衰えゆく大伴氏。いつの政治、どの組織とも変わらぬ盛衰のドラマがありありと浮かぶ。
 
“うらうらに照れる春日にひばり上がり心悲しもひとりし思へば”(春日暖阳熙熙,云雀高飞,内心却满是悲苦)。在熙熙春日,云雀飞舞,而人却满心愁苦。即便这著名的佳作,也透露出作者失去朝廷支撑后所遭遇的苦难,宛如一曲感叹孤独的政治诗歌。得势的藤原氏,逐渐没落的大伴氏。无论何种政治,哪种组织都逃不过盛衰变迁,这样的剧本到处都在上演。
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