A:土曜日時間がありましたら、一緒に田中さんのお見舞いにいきましょうか。
B:いいですよ。近所の花屋にはとても綺麗な鉢植えが売っているから、勝手いきましょうか。
A:鉢植えはあまりよくないと思いますよ。日本では、鉢植えは「根付く」ので縁起が悪いから、「お見舞いに鉢植えを持って行ってはいけない」という言い方があります。
B:そうなんですか。今聞けてよかったです。じゃ、カーネーションに花束を持っていきましょうか。
A:そうですね。カーネーションにしましょう。
B:ところで、日本の日常生活の中には、このような禁忌はたくさんありますか。
A:まあ、小さいときよく親に言われましたが、例えば、「夜、爪を切ると親の死に目に会えない」「食事の後にすぐ横になると牛になる」「北枕で寝てはいけない」などがあります。
B:へー!しかし、それは迷信ではないんですか。
A:まあ、もちろんすべての日本人は固く信じているわけではありまs迷信と言えば迷信かもしれませんが、でもその中には親の子供へのしつけの意味もありますね。例えば、「夜、爪を切ってはいけない」と言うのは、昔は電気がないので、暗いところで爪を切ったら親から授かった大事な体を傷つけやすいから禁忌になったと思います。ご飯を食べ終わったら、すぐ横になるのは行儀が悪いので、食事の後にすぐ横になるのは禁忌になっているにかもしれません。また、日本では人が死ぬと葬式が行われます。その作法として、遺体の頭を北向きにして寝かせるので、「北枕」は禁忌になっているんだと思います。
B:なるほど。要するにこれらの禁忌は、日本人の長い生活経験の中で得た人間関係の戒めや、人の道の悟りなどを説いているものみたいなものですね。
A:そうですね。ほかにもたくさんあるます。例えば、「夜、口笛を吹いてはならない」「祝いの品を左手で出してはいけない」「庭に梨を植えてはいけない」などなどです。