A:明日のA社への訪問ですが、2時10分に出発しましょうか。
B:いいですけど、早くないですか。
A:日本の企業社会では約束の時間より5分前に着くのがマナーです。どうしても遅れていまうときや時間の変更を余儀なくされたときは、できるだけ速くその相手に知らせておくことが必要です。
B:はい、時間厳守ということですね。ところで、日本人はよくお辞儀しますが、お辞儀の角度は何度ぐらいが適当ですか。
A:まあ、腰を折って頭を下げるお辞儀の角度は、その場の雰囲気や、お辞儀の相手に対する気持ちの深さによって変わってきます。もっとも角度の浅いものが、「会釈」で15度、次が「敬礼」で30度、もっとも深いお辞儀が「最敬礼」で45度です。社内で上司などとすれ違う時は、軽く会釈すればいいです。敬礼は来客の送迎や上司への挨拶の際になされ、大切な顧客の送迎や心からのお礼やお詫びを述べる際には最敬礼をします。
B:わかりました。後は名刺交換の時の注意点はありますか。
A:そうですね。名刺交換の時は、必ずたって行います。机などを挟んで行うのはマナー違反です。そして、必ず対面して行います。名刺は訪問したひとや目下の人が先に差し出します。必ず相手が読める向きにして、右手で持ちます。
B:相手の名前が読めない時に、「お名前はなんとお読みすればよろしいでようか」と聞くの失礼ですか。
A:それは失礼ではないですよ。後は、受け取った名刺は、名刺入れがあるときはその上に置き、名刺入れがないときは、机の上に置きます。そして、しまうときは名刺入れに入れて胸ポケットにしまいます。腰のポケットに入れると、相手を軽んじているという印象を与えるため好ましくないです。
B:いろいろ細かいことがありますね。明日は相手の会社に好印象を与えるために、頑張ります。