高度な法律知識を駆使して、依頼人にかわって正当な権利を主張したり、不利益から守る仕事です。依頼内容は、犯罪にかかわる刑事事件のほか、離婚問題、相続問題、交通事故の慰謝料問題などの民事事件があります。法廷では、検察官や相手の弁護士と激しい論争をすることもあります。弁護士には、正義感と責任感のほか、綿密な調査や資料集めを続けるための粘り強さが必要です。
[なるための進路]
裁判官と同様に、司法試験に合格しなくてはなりません。新司法試験制度では、法科大学院を卒業するか予備試験に合格する必要があります。司法試験合格後は、司法修習生として1年半の研修を受けます。新人弁護士の場合は、はじめは先輩弁護士の事務所で見習いとして働くのが一般的です。やがて独立開業して、実績を積み重ね、知名度が上がれば、かなりの高収入が期待できます。ちなみに、司法修習生でいちばん希望が多いのは弁護士だそうです。