中学校教師は、小学校教師とちがい、数学や英語、国語など、特定の専門科目だけを教えます。自分の得意な分野は何かを、慎重に考えて選ばなくてはなりません。クラス担任や、クラブ活動、学校行事、PTAなどの仕事もありますし、生徒たちは思春期をむかえる不安定な時期にあたりますから、生活・進路指導も大切な仕事になります。
非行の問題で苦労も多く、心を病む教師も少なくないと聞きますが、一方ではとてもやりがいのある仕事です。中学校教師に求められるのは、何よりも熱意とバイタリティーです。それから、生徒たちと信頼関係を築くことのできる、幅広い人間性、包容力でしょう。
[なるための進路]
大学の養成課程への進学がふつうですが、一般の大学でも、その教科と教職に関する単位を取得して教育実習を修了すれば、中学校(高校)の教員免許を取得することができます。その後の採用に関しては、小学校教師の場合と同様です。