日语童话故事 日语笑话 日语文章阅读 日语新闻 300篇精选中日文对照阅读 日语励志名言 日本作家简介 三行情书 緋色の研究(血字的研究) 四つの署名(四签名) バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬) 恐怖の谷(恐怖谷) シャーロック・ホームズの冒険(冒险史) シャーロック・ホームズの回想(回忆录) ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记) 鴨川食堂(鸭川食堂) ABC殺人事件(ABC谋杀案) 三体 失われた世界(失落的世界) 日语精彩阅读 日文函电实例 精彩日文晨读 日语阅读短文 日本名家名篇 日剧台词脚本 《论语》中日对照详解 中日对照阅读 日文古典名著 名作のあらすじ 商务日语写作模版 日本民间故事 日语误用例解 日语文章书写要点 日本中小学生作文集 中国百科(日语版) 面接官によく聞かれる33の質問 日语随笔 天声人语 宮沢賢治童話集 日语随笔集 日本語常用文例 日语泛读资料 美しい言葉 日本の昔話 日语作文范文 从日本中小学课本学日文 世界童话寓言日文版 一个日本人的趣味旅行 《孟子》中日对照 魯迅作品集(日本語) 世界の昔話 初级作文 生活场境日语 時候の挨拶 グリム童話 成語故事 日语现代诗 お手紙文例集 川柳 小川未明童話集 ハリー・ポッター 新古今和歌集 ラヴレター 情书 風が強く吹いている强风吹拂
返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

蛇神1-3-3

时间: 2019-03-24    进入日语论坛
核心提示:    3「天照大神が男神?」 日登美はびっくりしたように言った。バックミラーを見ると、聖二がミラー越しに話しかけるよう
(单词翻译:双击或拖选)
     3
 
「天照大神が男神……?」
 日登美はびっくりしたように言った。バックミラーを見ると、聖二がミラー越しに話しかけるように、こちらに顔を向けていた。
「本来、神道とは、日祀《ひまつ》り、すなわち日神を祀ることをいうのです。ですから、神道派の物部氏は当然日神を祀っていました。しかし、それは女神ではなかった。本来は男神だったのです。
 そもそも、太陽神はその名からして、陽神、つまり男の神であることが多いんです。エジプトからインド、中国と世界的に見渡しても、おおむね太陽神は男神とされています。
 二世紀後半頃、神武《じんむ》天皇が大和いりしたとき、そこは既に物部氏によって支配されており、日祀りが盛んに行われていたのです。その場所は、奈良の三輪山《みわやま》あたりだったと言われています。今もそこには大神《おおみわ》神社という古社があります。その大神神社の摂社と言われる檜原《ひばら》神社は元伊勢とも呼ばれ、天照大神の御神体が伊勢神宮に移る前は、そこにあったと言われている所です……」
 ところが、神武に大和の覇権を奪われた物部氏は、そのとき、内物部と外物部に分裂したのだという。神武にくみするものはそのまま大和に残って内物部となり、まつろわぬものは大和を離れ、東北方面に新天地を求めて外物部になった。
「……大和に残った内物部は、新朝廷の配下にくだりながらも、日祀りの主催者としての絶大な権力は持っていたのです。ところが、さきほど村長が言ったように、六世紀頃になって、仏教をめぐって、新興勢力の蘇我氏との戦いが起こった。そして、その闘争に敗れた内物部は、大和からも撤退せざるをえなくなったのです……」
 その後、いったんは権力の座についた蘇我氏だったが、歴史的事件としても名高い大化改新で、やはり神道派だった中臣《なかとみ》氏によって滅ぼされ、この中臣氏がのちに藤原と姓を変え、中央権力の座に着いたのだという。
「……藤原氏はまず、唐にならって、天皇を頂点とするゆるぎない中央集権国家『日本』を造りあげようとしました。それには、天皇の絶対化、つまり、天皇は日神の直系であるがゆえに貴いとする万世一系の神話が必要だったのです。この頃、古事記や日本書紀が編まれた背景にはこうした事情があったのですよ。
 そして、この神話には、神武以前から大和を支配していた物部の伝承や神話も多く取り入れられました。ただ、藤原氏としては、せっかく没落してくれた物部氏が息を吹き返すのを恐れたのか、物部神話を採用するにあたり、そのまま使うのではなく、かなりの歪曲《わいきよく》を加えたのです……。
 その一つが、最高神である日神のいわば性転換でした。物部が男神として祀っていた日神を女神ということにしてしまったのです。もっとも、これは、日神に仕えた巫女である日女を神にまで昇格させたといった方がより正確かもしれませんが。
 これには、おそらく、時の天皇が持統《じとう》という女帝であったことが大きく影響していたのでしょう。最高神を女性ということにして、持統とダブらせることによって、持統天皇を神格化しようと目論んだのです。
 さらに言うと、物部が天照大神として祀っていたのは、物部の神祖であるニギハヤヒノミコトであったとも言われています。このニギハヤヒノミコトは記紀にも登場していますが、その描写は殆《ほとん》ど印象に残らないほど短く冷淡なものです。
 藤原氏は、この物部の神祖が日本の最高神として後々までも語り継がれ、日本国民に崇拝されることを何よりも恐れたのです。そのことによって、物部の力が蘇《よみがえ》ることを……」
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%