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歌月十夜13

时间: 2019-11-27    进入日语论坛
核心提示:*s13□遠野家1階ロビー「有彦ん家かって、なぜに?」さしたる理由もなく有彦の家に行くなんてどんな風の吹き回しだろう。これが
(单词翻译:双击或拖选)
 *s13

□遠野家1階ロビー
「有彦ん家か——————って、なぜに?」
さしたる理由もなく有彦の家に行くなんてどんな風の吹き回しだろう。
これが放課後だったら暇つぶしに行くのもアリなんだけど、なぜに朝から乾家に?
「……ま、たまにはいっか」
 こういう突発的な発想があるから人生は面白い。
 
□乾家
というわけでやってきました、嬉し恥ずかし乾有彦くんのお家です。

ぴんぽーん、と呼び鈴を押す。
待つこと数分。誰かが出てくる気配はない。
「……留守かな。有彦のヤツ、今日もどっかで泊まり込みか———」
まあ半分以上そんな気はしていたし、大人しく学校に行こう———�
 
「な、なんだ—————!?」
今、たしかに二階から激しい物音がした。
箪笥の上の荷物を落っことしたような、家捜ししている空き巣がドジをこいたような、そんな怪しい物音だった。
「……おいおい、大丈夫かよこの家」
試しにドアノブに手をかける。
「……うわあ、開いてるよぅ……」
あっちゃあ、と頭を抱えてドアを開ける。
まことにイカンではありますが、こうなった以上見なかったフリはできません。
もし有彦が留守中にドロボウが入っていて、一子さんが大切にしているフェンダーのギターがパチられた日には有彦の命がないし。
ここは有彦に代わって様子を探らないといけないだろう。そう、なんていうか親友として!
「……って、ガラにもないコトはおいておいて、と………」
おじゃましまーす、とドアを開ける。
留守中にこの家にあがりこむのは何度もやったので抵抗はない。
さて、それじゃあ物音がした二階の様子を見に行くか————
 
 ぎしぎし、と階段を軋ませて二階に上がる。
……二階には有彦の部屋と物置だけだ。
がさごそ、がさごそ。
で、有彦の部屋からは何やら怪しい物音が。
「……うわぁ、やっぱなんかいるぞコレ……」
いやだなあ。この音の大きさからして、全長2メートルぐらいのゴキブリかもしんない。なにしろ有彦の部屋だ、それぐらいの人外魔境ぶりは発揮してしかるべきだろう。
 がさがさ。がさがさ。ごそごそ。ごそごそ。がしゃん! ……がさ。がさがさ。ごそごそ。ぽりぽり。ぽりぽり。むしゃむしゃ。ごっくん。あわわ、お水お水。がさがさ。ぽりぽり。ごっくん。
「———おい、なんかいま人語が混ざってなかったか!?」
ま、まさか喋るゴキブリ!? ネ、ネロでもそんなすげえの持ってないぞ、おい!
「……あー、やだなあ、開けた瞬間にとって食われないだろうな……」
勇気を出して襖に手をかける。
 さて、それじゃあ、いっせーの、はいっ!
 
 ……………………しばし、絶句。

「あわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわ!!!!」
「わあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
□乾家
「わああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
マッハで人外魔境を脱出する。
【一子】
「何してるん、有間」
「わあああ、こっちにも妖怪がっ————! ……って、イチゴさん……?」
「そだよ。少なくとも妖怪じゃないね」
「あ……はは、は……それは、そうです」
ふう、と一息ついて冷静になった。

「で、なにしてたのよ。うちのバカ、またなんかやったワケ?」
……仕事帰りなのか、イチゴさんは今帰ってきたという感じだ。
「あ、いや———その、なんていうか、白昼夢を見たというか。有彦、最近事故とかおこしてませんか? バイクとかトラクターとか無免許運転して馬とか牛とか轢いちゃったとか」
「ああ、それならあたしも訊いたけど潔白だそうだ。
【一子】
……そっか、有間も見たとなると本物だな。まったく困ったもんだ」

そんな事を言いつつ、堂々と家へと入ろうとするイチゴさん。
「イチゴさん!? な、中に入るんですか!?」
【一子】
「自分の家だからね、入らないことには眠れないじゃない。ああ、アレなら害はないから気にしないでいいよ。おもに有彦だけに危害を加えてるようだから」
「————はあ。有彦だけにですか」
……ふうん。事情は分からないし解りたくもないけど、あいつも、なんていうか——�
【一子】
「趣味が変わっただろ? ああゆう趣味まであるとなるとね、身内としては将来が心配かな」

じゃあね、とイチゴさんは乾家の中へ消えていった。
「………………………………」
さて。
厄介な出来事は都合よく忘れるコトにして、学校に急ぐとしよう。
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