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歌月十夜111

时间: 2019-11-28    进入日语论坛
核心提示:*s137「どう、だぁーーーー!?」炸裂する最後の回答。だが琥珀さん(似)はビクともせず、ふふふ、なんてイヤな含み笑いをうか
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*s137
 
「どう、だぁーーーー!?」
炸裂する最後の回答。
だが琥珀さん(似)はビクともせず、ふふふ、なんてイヤな含み笑いをうかべている。
【琥珀】
【琥珀】
【琥珀】
「うふふ、間違えましたね志貴さん」
うわ、まじ!?
「わたしとしても残念ですけど、ルールはルールですから。志貴さんには素敵なプレゼントを差し上げちゃいます」
笑顔でにじり寄ってくる琥珀さん(似)。
「———ちょっ」
待ってくれ、と後退するんだけど、なぜか体が動かない。
「待て。待て待て待て待て待て! 卑怯だぞ琥珀さん(似)、せめて何を間違えたか教えてくれ!」
「それもお教えできません。教えちゃうとサクッと全問正解しちゃうでしょう? せっかくのおもちゃを簡単に手放すのもどうかなあ、と」
「くそ、しいていうなら親父の部屋を選んだ事が間違いかあ!」
【琥珀】
「あら、志貴さんったらわかってらっしゃるじゃないですか♪」
言って、琥珀さん(似)はぽん、と両手を合わせた。

□槙久の部屋
 バタン、と音がして床が開く。
体が落ちるより先に「落とし穴かー」と理解する方が先だったのは、まあなんとなく予想がついていたからだろう。
「志貴さん、怪我しないでくださいねー」
 頭上からはおもいっきり無茶な言い分。
遠野志貴はどこまで続いているか判らない奈落の穴を、グングンと落っこちていく……。
 
———そんなこんなで、気が付くと地下牢にいた。
「あ、あ痛たたたたた…………」
落ちてくる時に腰を強打したのか、立ちあがると体中が軋んだ。
「くそ、ほんとに地下牢じゃんかココ……」
じゃらり、と音がして、手で額の汗を拭った。
ん、じゃらり……?
「って、うわああああ! て、手足が鎖で繋がれてるー!」
テッテイしている。
ここまでテッテイするというコトは、つまり琥珀さんはホンキだという事なのでしょうか?
「うっ、さむっ……」
ぶるっ、と震える体を抱く。
じゃらり、とまたも鬱になりそうなヘヴィサウンド。
「冗談じゃないぞ、こんなトコに一日でもいたら精神に異常をきたす」
適当な石を持って、ガンガンと牢を叩く。……超合金で出来ているのか、石の方がたやすく砕ける。
「うーん、こりゃまいった」
ああ、でもどっかの人が地下室は安心できるとか歌ってたっけ。……うむ、どっちかっていうとあの歌はシキのテーマソングではあるまいか。
「———って、他人事じゃないって。日が落ちる前に外に出ないとえらいことだぞ」
きょろきょろと周囲を見渡して、ナイフ代わりになりそうな石を探す。
石は簡単に見つかった。
「————あれ?」
って、そんな物を見つけてどうしようというのか。
石では牢は切れない。なんだって俺は、そんな物があればたやすく牢を切れるだなんて思ったんだろう?
「ふふふ、ダメですよ志貴さん。そんな危ないコト思い出しちゃいけません」
かんかんかん、と階段を下りてくる足音。
「こ、琥珀さん!?」
「はい、お待たせしました。ちょっと待ってくださいね、すぐに開けてさしあげますから」
ぎいー、と錆びた音をたてて牢が開く。
……良かった。質の悪い冗談だったけど、さすがに冗談のままで終わってくれたらしい……って、ちょっと待った!
「な、なに持ってるんですか琥珀さん!」
「なにってお注射の時間です。本当はこのような事は心が痛むのですけど仕方ありません。志貴さんは中々反省してくださらないので、聞き分けがよくなるお薬を注射しますね」
「うわ、嘘っ! ぜったい嘘! 琥珀さんすっげえ楽しそうじゃんかー!」
「やだなあ、そんなコトないですってば。ほら、わたし痛いの嫌いですし」
「ばか、そんなのフツー誰だって嫌いだって!」
ニコニコと近寄ってくる割烹着の悪魔。……もとい、割烹着を脱いだ悪魔。
「うわあ、分かった、分かりました! もう夕食は残しません! それに外食も控えます! ついでに早起きもしますからー!」
「うふふ、そんな事言ったって逃げられませんよ志貴さん。さ、大人しくしてれば痛くありませんからちゃっちゃっと射っちゃいましょー!」
「はわわわ、オッケー、こうしよう! 琥珀さんの言い分ももっともだ。もっともだから、せめてどっちか一本だけにしてくれー!」
「あ、そうゆう事ならご心配なく。二本持っているのは射ち損じた時のための予備ですから」
にっこりと笑って、琥珀さんは俺の腕に注射器を突きたてた。
 
「志貴さん、聞こえてます? いいですか、これからはここが志貴さんのお部屋です。ですからくれぐれも外に出ようだなんて思わないでくださいね。
……ええ、そうしてくださればわたしも手荒な事はいたしません。もう何も考えられなくなるぐらい、優しく飼ってさしあげますね———」
クスリ、と琥珀さんが笑った。
 ……うう、今までいろんなバッドエンドを迎えてきたけど、これに勝るおしまいは無かったよぅ……
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