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歌月十夜172

时间: 2019-11-29    进入日语论坛
核心提示:*s211「鍵がかかってないのは危ないし、かわりに留守番するぐらいならいいかな」どのみち学校の門限になれば先輩は帰ってくるん
(单词翻译:双击或拖选)
*s211

「……鍵がかかってないのは危ないし、かわりに留守番するぐらいならいいかな……」
どのみち学校の門限になれば先輩は帰ってくるんだし、二時間ぐらい中で待っていても怒られないだろう。
「よし、探索するコトにけってーい!」
□アパートキッチン
 ……と、いうわけで内部に足を踏み入れた。
 キッチンには生活の匂いが満ち満ちている。
忙しいながらも先輩はきちんと家事をこなしているのだ。台所を使うのは俺だけ、というアルクェイドの部屋とは根本からして違っている。
「……洗い物が残っているのはご愛嬌、と……」
流しには洗いきれていない食器が積まれている。
昼は学校、夜は街をパトロール、と忙しい人だからこうなってしまうのは仕方ないだろう。
「——————」
よし、仕方ないので代わりに洗っておくことにしよう。

じゃぶじゃぶ。
□アパートキッチン
「うー、予想以上ーに疲れた気がするー」
まくった袖を戻して、とりあえず一息ついた。
「……ったく、たまった洗い物を風呂場の洗面器に積んでおくなんて、どこでそんな小技を覚えたんだ。そうゆうコトしてるとそのうち風呂場にも溜め込みはじめるんだからな」
まあ一人暮らしならそこまで食器は溜まらないか。

□シエルの部屋
 色々あるけど先輩だって女の子、さすがに部屋はキレイに片付いている。
「ふー」
クッションに腰をおろして一息つく。
先輩が帰ってくるまでテレビでも見ていようか、とリモコンのスイッチを探した時。
「…………む」
押し入れの隙間からはみ出している、シャツの裾が気になった。
「……………むむ」
四つんばいになってテコテコと部屋を横切って、押し入れを開けた。

どしゃり。
途端に滑り落ちてくる、タオルとかシャツとかシーツとか下着とか法衣とか。
無論、そのどれもが洗濯待ちであることは明白だった。
「……………むむむむ」
洗濯物の波に呑み込まれて眉をひそめる。
……ああ、そりゃあ全体の三分の一は下着で、ブラジャーとかパンティとかが散乱していて、健全な男子学生なら動揺してしかるべき状況だと思う。
だが、しかし。
「……………むむむむむむむむむ!」
そんなコトより、たまった洗濯物を前にした使命感の方があまりにも強かった。
……まあ、日夜吸血鬼の残党を狩り出している先輩だから、中には汚れだけではすまないモノだってある。なんでもない普通のシャツが破けていて、そこに血の染みがあれば性欲なんて消えてしまったという事もあるんだけど。
「……………………………」
無言で立ちあがって、紙袋に洗濯物を詰め込んでいく。
先輩の部屋には洗濯機はない。
が、幸いここはアパートが多いおかげでちょっと歩けばすぐにコインランドリーがある。
「……………………………」
四袋もの紙袋を持って先輩の部屋を後にした。
 
□シエルの部屋
帰ってくると、外はすっかり赤く染まっていた。
「あー、予想異常に疲れた気がするー」
なんか似たようなセリフをさっきも言ったな、と思いながら腰を下ろした。
ちなみに誤字ではない。
「うわ、もう六時になる。……先輩、遅いな」
いつまでもここにいる訳にはいかないけど、あと一時間ぐらいは平気だろう。
「……いつもご馳走になってるんだし、今日ぐらいはなんか作っておいてもいいかな」
先輩が疲れて帰ってきた時、掃除も終わっていてごはんも出来ていたら驚くだろう。

そんなわけで冷蔵庫を開けて食材を物色する。
牛肉やらじゃがいもやら玉ねぎには事欠かない冷蔵庫なのだが、魚と青物が致命的に廃絶されているあたり性格がよく出ている。
「———シチューだ。シチューができる」
じゃがいもと玉ねぎと人参と牛肉を引っ張り出して、無理やりそう結論づけた。
「……シチューの素、なんてあるわけないよな、この部屋に」
あるわけないので、ひとっ走り買ってくるコトにした。

□アパートキッチン
 コトコトコト。
 火に かけられて鍋が揺れている中、文庫本を読んで時間を潰す。
「—————————」
本のタイトルは『遠野家のコン・ゲーム』。ベッドの枕もとにあった文庫本を拝借してきたのだが、コレが中々面白い。
「———ん? ありゃ、七時過ぎちまった」
……流石にこれ以上はまずい。
屋敷では秋葉たちが夕食を遅らせて待っている頃だし、先輩が帰ってくる気配もない。
「……ちぇっ、書置きして帰るか」
先輩の驚く顔が見れなかったのは残念だけど、まあこの事が何かのきっかけになって後々いいコトがあるかもしんないし。
「ええっと、鍋にシチューが出来ています。カレーばっかり食べると怒りやすくなってしまうので、たまには、魚を食べてください、と」
トドメ、とばかりに遠野というハンコを押した。

□アパート
「んじゃあまあ、ひとっ走りいきますか!」
気合をいれて走り始める。
時刻は七時過ぎ。急げは、まあなんとか許してくれるぐらいの時間には着けるだろう———
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