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歌月十夜206

时间: 2019-11-29    进入日语论坛
核心提示:*s256□志貴の部屋「あの子かもしれないって、なにバカな事考えてんだ、俺」いくら夜だからってあの子が部屋にやってくる筈がな
(单词翻译:双击或拖选)
*s256
 
□志貴の部屋
「あの子かもしれない……って、なにバカな事考えてんだ、俺」
いくら夜だからってあの子が部屋にやってくる筈がない。だいたい名前も知らない女の子に対して何を考えているんだか。
「…………欲求不満なのかな、最近」
ここ数日、記憶があやふやだという事で不安とか苛立ちとか、そういった物が胸に溜まっているんだろうか。まだ数回しか会っていない、声さえ聞いた事のない彼女を思い描くなんてどうかしている。
「…………寝よ」
こういう時は眠るに限る。
眠って頭がスッキリすればこんな考えも消えてくれる事だろう————
 
 それは、どんな眠りだったのか。
 意味もなく暑くて、
自分が何をしているのか、
何をしたいのかさえ解らず、
ただ水を求めて歩いていた。

砂漠にいるのかもしれない、と微睡みの中で想像した。
けれど喉は渇いていない。
暑いのは体だけで、熱いのは頭の中だけだった。
はあ、と。
一際高く、あえぐように呼吸をした。

熱い。
何か、得体の知れない泥を食べてしまったかのよう。
溶岩のような泥は胃に溜まって、けれど溶岩なので消化などできず、グツグツと中から体を焼いている。
そのけだるい熱さが耐えきれないのか、ともかく歩いていた。
ジッとしていられない。
熱い。
呼吸は荒くなる一方で、苛立ちだけが増していく。

熱い。
……熱い。
熱い。
……熱い。
誰か。
……何か。
頼むから、
……熱い。
この熱を、
……熱い。
どうか。
……熱い。
消して、ほしい。
□志貴の部屋

「—————————」
その、責めるような高揚感から逃げられず、息を吐いた。
……微かな発汗。
眠っているというのに神経は研ぎ澄まされて、生殖器は自慰をしていたかのように充血している。
「—————————」
ギチギチと張り詰めた自身のイチモツは、けだるい意識とは裏腹に覚醒していた。

眠っているのに、
どうにもうまく夢を見れないので、
夜の散歩に出る事にした。

「……眠い……」
重い目蓋を開けてベッドから体を起こそうとする。
【レン】
 そうして、彼女が見つめている事に気が付いた。
□志貴の部屋
「え—————」
瞬間、眠気が覚めた。
寝苦しさでうっすらと汗を掻いていた体が、ここにきて本当に汗を掻く。
「君、どうして」
問いかける声は荒々しかった。
……呼吸が乱れている。
はあはあと喘ぐ喉は、まるで———本当にさっきまで自慰行為をしていたようだ。
【レン】
「……………………」
彼女はそれを無言で見つめている。
渇いている俺。
熱している体。
ズボンの中で苦しげに張り詰めている俺自身を。
「—————————!」
羞恥で顔が赤くなる。
別にそういった行為をしていた訳じゃないけど、昂ぶっている自分と自身を見られて、ひどく汚らわしい気がしてしまった。

「ちが、えーとこれは、その————」
バタバタと手を振って弁解する。
が、それもなんだか滑稽だ。
別にこんなの生理現象にすぎないんだから、恥ずかしがって隠すほうが恥ずかしいのかもれしない。
「……………………」
彼女は無言でそんな俺を眺めて、
【レン】

うそつき
 と。責めるような目で言った。
 
「な————」
鼓動が激しくなる。
女の子はまるで散歩をするような足取りで近づいて、軽く、充血した俺のモノに指を当てた。
「ば、ばか、何処触ってるんだ君はっ!」
思わず怒鳴る。
彼女は僅かにため息をついて、
【レン】
 つまらなげに、俺を見下ろした。
 
 どくん。

「あ———え?」
 目の前が、ぐにゃりと歪む。
「ちょっ———ちょっと、これ」
 おかしい。吐き気がする。体が異様に熱くて熱くて、今にも——�
「はっ———あ、———」
 呼吸ができなくなって、懸命に空気を吸う。
酸欠になった体は、力もなく、再びベッドへ沈みこんだ。

「はぁ……あ、え……?」
まるで両手両足が切断されたよう。
手足をもがれたまま必死に息を吸う。
【レン】
 そんな俺を彼女は見つめている。
……赤い瞳。
……意識が薄れる。
……うまく理性が働かない。
部屋の空気はおかしくて、吸いこめば吸いこむほど渇いていく。
渇きはそのまま熱になって、弾けたいという衝動をいきり勃った生殖器へと流しこんでくる。
 
「……ぁ……あ————」
唯一自由になる顔をあげて、ただ息を吸った。
【レン】
 ……無邪気な笑み。
彼女はだらしなく喘ぐ俺を見て、ゆっくりと。
 皮を剥ぐように、俺の服を消失させた。
 
「ばか、なにを———」
起きあがろうとして、手足が切断されている事を思い出した。
今の自分には何もできない。
出来る事といえば、首をあげてただ必死に呼吸をする事だけだ。
「————っ」
そこへ。
ぺろりと、剥き出しになった胸に、彼女の舌が触れてきた。

「っ…………」
舌の感触は、正直よく解らなかった。
体は渇いていて、頭は熱くなっていて、正常な理性が消えかかっているせいか。
ただ、あの子が。
甘えるように胸に頬を擦り寄せて、猫のように舐めてきているという事実だけで、あたまがどうにかしてしまう。

そうして、何か硬い音がした。
ジッ……という音。
狭苦しい所に閉じ込められていた触覚が自由になる感覚。
「バッ……やめ」
声にならない声で言った。
彼女は聞こえないといった風に笑う。
 さらり、と床に落ちるコート。
 それが何を意味するかおぼろげに受け入れた時、その衝撃はやってきた。
 
「っ……!?」
ぐりゅ、という衝撃だったと思う。
乱暴で単純なモノが、いきり勃った竿を襲い、包み込んだ衝撃だ。
「っ———やめ、やめろって、レ———!」
「……………………」
さらに一度。
……ルールを破って名前を思い出しかけた俺へのお仕置きとばかりに、彼女は強く両足に力をいれた。

「は———」
息が漏れる。
……彼女の両足は、乱暴のようで実に繊細だった。
大きな指のようなものだろうか。
まだ幼い少女の、柔らかな足の裏の感触。
巧みに、時に乱暴に、男根を根元から搾り取ろうとする二つの捻り。
「あ、つ……いた、痛い、痛いってば……!」
こっちの声なんて聞いてもくれない。
少女はただ、無様に生えている男のソレで遊んでいる。
興味本位で俺の肉棒を試している。

ほら、と黒い繊維に包まれた足で責め立てる。
……こうすればどう?
……こんなのは気持ちいい?
無口な彼女を代弁するような、容赦のない足の動き。
「くっ———っ、は———」
息が漏れる。
圧迫され、こすられる生殖器はさらに大きく充血し、彼女はそんな玩具に夢中になった。

「……………………」
薄い笑い。
少女は衣服が乱れているのも気付かず、ただ自らの足の間でもがくソレを愛した。
お気に入りの玩具で遊ぶような目で、
従順なペットをしつけるような笑みで。
「く————————」
それに耐えれば耐えるほど、彼女の遊びは白熱していく。やがてソレも両足という鈍重な感覚に慣れてきたのか、痛みより快楽が勝ってくる。
「っ……あ……くっ」
びくん、と一際高く脈動する器官。
先触れの液を泄らして、赤黒いモノが果てようとする。

が。
————まだ、だめ。
 彼女はそう告げて、俺は、それに逆らう術を持たなかった。

「ハッ————ぐっ……!」
無理やり射精を押さえつけられる痛み。
濡れ始めた生殖器を、彼女は足の指でしごき始める。
じゅっ、ずゅっ。
足の親指で竿を挟み、根元から亀頭へと絞り上げられる感覚。
……その小さな指では俺のモノを挟みこむコトが難しいのか、挟みこんでくる乱暴さとは裏腹に、彼女は一生懸命な風に力をいれていた。

「っ———、うっ……!」
小さな五つの指が陰嚢を弾く。むにむにと、黒い繊維に包まれた指が強張った袋を踏んでいく。
「————————っ」
……必死に、喉元から沸きあがる声を殺した。
だがそれもいつまで耐えられるのか。
腺液で濡れたシャフトをしごいていく足の指。
踏みしだかれ、根元からこねくり回され、抑えられた射精感がもう一度沸き上がる。

「っっっっ…………!」
噴き出しそうになる感覚を、理性を総動員して押さえ込む。
「…………」
微かな笑みを浮かべる少女。
彼女は、明らかに愉しんでいた。
自らの足の狭間で充血するソレを、繊維ごしに触れる肉の熱さを、どくどくと濡れそぼる肉の塊をいじるコトを。

その、白い頬を染める赤み。
動けず、生殖器だけの存在となった俺で遊ぶコトが彼女の体も火照っているのか。
少女の吐息も、今では完全に快楽のそれであった。
「ぐっ————!」
二つの土踏まずに挟まれ、根元から一気にしごかれる。
“思いきり派手に出して”
 そう、少女は皮膚ごしに伝えてくる。
 
————でも、そんなの許さない。
 ……ひどい我が侭さ。
少女は淫蕩な笑いがこぼし、また、射精は禁じられた。

「は——————っ……!」
鈍い、痛み。
呼吸は苦しくなる一方で、その苦しみを体現するペニスは、さらに少女に責められている。
「—————————あ」
……気が遠くなる。
これは夢。夢だと、ようやく解った。
こんなコト、ありえる筈がない。

……自由のきかない体。
それを弄ぶあの女の子。
渇いて、すぐに楽になりたいというのにペニスは充血する一方で、俺の言い分なんか聞きやしない。
達したくても達せずに、無様に酸素を求めている。
そんな俺を微笑み、愛撫し、嬲る少女の目と足。
際限のない責め苦と、段々と呼吸を同じくしていく少女と自分————
 
 ……そうして、意識が融けかけるほどの時間のあと。
乱暴だった愛撫は途切れ、何か、濡れたモノが当てられていた。
達する事ができず、いまだぎちぎちと屹立した男根に触れる、柔らかくも重みのある何か。

「————————」
温かく、湿った感覚。
いまだ射精も出来ず、もう自分の体ではないと思えるほど独立したソレの上に当たる柔肌。
……いや、当たっているわけじゃない。
ずっ、ずっ、と。
柔らかな何かが、いきり勃った竿の上面を滑っている。
繰り返し繰り返し。
何度も何度も、こすりつけるように、甘い感触が包み込んでくる。
それは今にも破裂しそうな生殖器を癒すような優しさだった。

「レ————」
……悪夢の中だからだろうか。
簡単に彼女の名前を思い出せるかわりに、決して口にする事はできない。
それでも少女の名前を呼んで、途切れかけた意識を起こした。
 
「……、……、……っ」
 それは、一心に愛撫を繰り返す少女の吐息だった。
ずっ、ずっ。
下着に包まれた少女の秘裂は濡れている。
それは俺のモノか、それとも少女自身のモノか。
ぬちゃぬちゃと淫らな音をたてながら、少女は倒れるように腰をオレ自身に預けて、ただ一心に動かしている。

「……、……、……っ」
荒い息遣いには苦しみと悦びが混じっている。
……女性というにはあまりにも小さな体。
華奢な背中と、幼さ故に白く良く伸びた足。
長い髪は乱れて、彼女は甘えるように、ただ俺に自らを当ててせがんでいた。

ぬちゃり、ぬちゃり。
淫らな音が響いているように、少女の下着は蜜で溢れ、こすりつけられる俺のモノもぐちゃぐちゃに濡れていた。
少女が腰をあげるたびにそれらの液が混ざり、撥ねる。
「—————————」
股間をくすぐられるようなじれったい快感。
ここまで濡れてしまうと下着なんて意味はない。押し当てられた陰部の感触も形も、その熱さも直に俺自身へと伝わってくる。

「っ……レ……、ん……」
甘い感触に、つい声が上がった。
「—————」
少女は答えない。
下着ごしに少女の幼い秘裂を感じる。
……彼女にはそれだけで精一杯なのか、すでに呼吸は力尽きようとしていた。

はあはあと切なげな息が漏れる。
どうしてもいけないのは俺も少女も同じなのか。
俺は反り返った自身を持て余し、少女は火照った体をどうしていいか解らず持て余している。

「……、……、っ……!」
それでも少女の腰を休めない。
少女の体とはあまりに違う、グロテスクな肉棒。
それを受けいれようと少女は永遠にその行為を繰り返す。
————それで。
この夢がどんな夢なのか、解ってしまった。

「んっ……もう、いい、から……レ———」
「……、……、……っ!!」
叫ぶように首をふって、少女は俺の言葉をさえぎった。
……上下する体。
それは扇情的というより情熱的なものだ。
熱っぽい吐息も、ふるふると震える体も、後ろから抱きしめてしまいたくなるほど愛おしい———

「……、……、———————!」
一際強く、少女は俺のモノにその柔肉を密着させる。
受け入れる事はできなくとも、そうすることで一つになれるよう願うように。
「……、……、……っ!」
彼女は声にならない声で俺の名前を呼ぶ。

……これはそういう夢。
この狂おしいほど愛しい密室は、俺の淫夢ではなく少女の淫夢。
「……っ、……っ、…………!」
苦しみながら、それでも一心に求めてくる彼女の体。
 それはなんて淫らで、
求愛的で、
未成熟な少女の自慰。

「—————」
……俺はそれを見ている事しかできない。
だからこれも生殺しに近い悪夢と言えるだろう。
……こんなにも一途に求めてくる彼女に応えてやる事ができない。
俺の手足は動かないし、もし動いたとしても———彼女に触れれば、この夢は覚めてしまう。

だから、目が覚めるまでずっとこのまま。
彼女は永遠に俺を受け入れる事はできず、俺は彼女に触れる事もできない。
……だから、これは悪夢に違いない。
朝になれば全てを忘れてしまう、閉ざされたの夜の悪いユメ———
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